EVIL : コン・ピー・ピーサート
《フェート》のはずだったが、注文した先の不手際で遅れ、仕方なく《ナン・ナーク》を考えたものの余りに有名過ぎて今更って感じだし、同じサーイ主演の《マザー》もそれなりに面白いが所謂タイ・ホラーというよりハリウッド製をそのまま踏襲したオルタネイティブ・ホラーとでもいった代物なので、タイにおけるインド=ヒンドゥーイズムの残渣が微かに窺える《evil》にした。
《 マッハ : オンバーク》に出ていた女優のエー、《テッセ・ラクト》でホテルのボーイをしていたA.ランデル始め、脇役陣も仲々決まっている。
ある日、町外れの印刷工場に、一人の若い娘が住込みの家政婦としてやって来る。そこの女経営者の孫の少年と同じ部屋に棲まうことになるが、部屋の洋服ダンスだけは、頑なまでに使わせようとしなかった。実は、その人一人入るのがやっとの巾のタンスは、その少年が死霊(ピー)から逃れるための退避所であったのだ。
彼女が家族の部屋のある上階から、工場になっている一階に降りて来ると、工場の従業員が、一斉に彼女の方をまじまじと凝視した。そして、古手の女従業員が、夕べ何も起こらなかったと小声で尋ねてきた。
話に寄れば、彼女の前に居た家政婦達は、霊(ピー)が現れるのが怖くて皆逃げ出してしまったという。
普通なら、そんな禍々しい家だと分かった時点でさっさと辞めるものだが、如何せん、彼女もちょっと前、乗用車で親娘三人でドライブの途中、強盗に襲われ、彼女だけ九死に一生を得、もはや行く場所さえない天涯孤独の一人身であった。
その印刷所の女経営者は、剣を振りかざすヒンドゥー風の霊能者モー・ピーで、時折、信者達がやって来ては、降霊会みたいなものをやっていたらしい。
そんなある日曜日、外出した女オーナーが入口に鍵を掛けて出てしまい、彼女も少年も外に出られなくなってしまう処から、映画はクライマックスに至る・・・
それなりに好く出来ている方だと思う。僕はDVDでしか見てないのけど、映画館でみると迫力あるだろう。
監督 : チューキアット・サックウィーラクン
出演 : ウィー : プーマワリー・ヨートカモン(エー)
アン : アレックス・ランデル
制作 : サハーモンコン 2004年作品
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