キングダム 憎悪と殺戮の大地
男半額というので観てみた。
ジェイミー・フォックス。トム・クルーズと共演した《コラテラル》が雰囲気が有って面白かったので、ちょっと前、中東だったか、アフリカだったか、彼の主演した米軍侵攻物を観たことがあった。
やたら宣伝していたアフリカを舞台にした《ブラック・ホーク・ダウン》並のクズ映画だった。あれなら、インター・ネット・ゲームの《カウンター・ストライク》でもやっている方が遙かに増し。それで、この手の物は敬遠していたけど、ポスターに《コラテラル》の監督マイケル・マンの名が有り、あれっと思って一分の可能性を見出し、駄目でも半額。やっぱし半額というのは怖い。
サウジアラビアの首都リャド郊外で爆弾テロがあった。
石油関係の外人居留区で、偶然FBI要員も爆死。
それに憤慨した爆死した男の四人の同僚FBIが、政府の意向に反してまでも強引にサウジに乗り込む。
最初は地元の警察と行き違いが多かったものの、次第に捜査が進むに連れて意志の疎通も深まってゆき、最後に、サウジ王室に敵対するイスラム原理主義組織アル・ハムザのアジトに突入、首謀者を射殺。
現地警察の隊長アルガージー大佐は死亡するが、FBIの四人は無事生還。
ラスト・シーン、ジェイミー・フォックスが爆死した同僚の死を嘆く女FBIのジャネットをなだめた時の言葉「必ず犯人輩を皆殺しにしてやる!」が明かされ、それに照応するようにアル・ハムザの首領が家族の前で銃撃され、息をひきとる時小さな孫娘に囁いた言葉「悲しむな、きっと仲間が仇を取ってくれる!」の提示。
憎悪と暴力の果てしない円環。
それをテーマと謂うより口実にして肉付けをしたって処だけど、その一点で、辛うじてこの映画は、軍産複合体翼賛映画に堕さずに済んだんだろう。
ストーリーの展開はお決まりの図式以上に出ない。所詮ハリウッド映画だ。でも、アクション・シーンはスリリングでリアルな迫力があって面白い。「トゥモロー・ワールド」や「ブラッド・ダイアモンド」等アクション・シーンがやたらリアリティがあって、臨場感に溢れている映画が最近増えてきた。肩に担いで撃つ対戦車ロケット弾RPGの写し方がネックなのかも知れない。
CAST
フルーリー : ジェイミー・フォックス
ジャネット : ジェニファー・ガーナー
グラント : クリス・クーパー
アダム : ジェイソン・ベイトマン
アガージー大佐: アシュラフ・バルクム
監督 : ピーター・バーグ
制作 : マイケル・マン
脚本 : マシュー・マイケル・カーナハン
制作 ユニバーサル 2007年作品
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