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2007年10月 2日 (火)

準ー亜熱帯列島の熱帯夜の妄想

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この極東の列島が准-亜熱帯と化してもう如何くらい過ったであろう。夏といえば熱帯夜、三十度以上は当たり前。
 で、ふと今まで一番熱かった場所は何処だったろうと記憶をあれこれ巡らしているうち、すっかり飲み慣れたDRAFT-ONEに身体が火照り始めて、やっぱり一番寒かった方にしようと、白氷、白雪の峰なんぞ想い浮かべてみると、北インドのチベット世界・ラダックが回想され始めた。
 
 メイン・バザールの通りから少し脇に入り、王宮へ至たる途中に在ったゲスト・ハウスに泊まった時、夜は本当に寒く、厚めのフィールド・ジャケットに寝袋、その上に毛布と布団を掛けても寒くて仕方がない程であった。何しろ安宿なので、暖房の類も皆無。
 
 季節は秋。ラダックではオフ・シーズンで、店は次々に閉められ、旅行者も殆ど居なくなっていた。
 最初の頃、小路の真ん中に掘られていた溝が、次第に朝は氷が張るようになり、更に厚くなっていった。

 シャワーは先ず無理で、屋上で他の建物の屋上でも地元民達が同じようにしているのを眺めながら、お湯で髪を洗うのがせいぜい。

 夜の静寂の遙か向こうに、白銀のギザギザした峰々が輝き、王宮近くのチベット寺院から、地からわき出て来たような低音のホーンや太鼓、シンバル等の響きが轟いてきて、満点の星空の下、正に夢幻のチベット世界ではあった。

 逆に、熱いといえば、パガンであった。
 日中四十度の仏教遺跡が延々と点在する平原だ。
それでも、ブレーキが効かないのは当たり前、すぐ故障してしまうレンタルの中国製自転車を、殆ど引きずるようにして、首から下げた一眼レフの"マイ・ベスト・シーン"を追い求めて、真っ赤に日焼けし犬のように舌をだして喘ぎながらも、一日中ほっつき廻る旅行者も少なくない。

 寺院も、建物の中は日蔭になって涼しいが、仏塔側面の華麗な装飾なんぞを眺めようと、一歩、中庭に出ようものなら、目一杯暑熱を貯えた石畳に足裏を焼かれ、誰もが悲鳴をあげながら妙な具合に小走りせざるを得なくなる。(寺院内は何人たりとも、履物を脱がねばならない。)
 欧米ですら熱波で人が死ぬくらいの昨今、パガンの黄土平原と寺院中庭の敷石はフライパンのように焼け燃え上がっているのだろう。

 寝釈迦 --一端日陰に寝転ぶと釈迦すら外に出たがらない。

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