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2007年12月27日 (木)

TTゲスト・ハウス雑話(6)

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  観測筋によるとTTはもう風前の灯火らしい。
 ペシャワールのカイバル・ホテルのように建物だけ残って、肝心のゲスト・ハウス自体は消失してしまうという最悪の事態に直面していたようだ。困ったものだが、如何ともし難い。これでバック・パッカー史に燦然と輝いていた太字項目の一つに亦斜線を引かねばならなくなってしまう。かと云って、再建委員会なんかをパッカー達が立ち上げるってのもちょっと筋違いだし、だったらむしろ直ぐ先の半焼した洋館の方をやるのが理に適っているだろう。それこそタンブンって訳だ。

 TTの前のソイ・サワン通りをフアランポーン駅側に進むと寺側の一角からのソイ・ケーオ・チャムファーと交差する十字路がある。その近辺に昼間からでも大した規模でもないが屋台が蝟集していて、斜め前方の角に
コンビニ風の雑貨屋が出来た。同じ頃、プレイステーション・ゲーム屋があっちこっちに出店し始めた。個人の営っている雑貨屋なので、到底本物のコンビニに比較しようもないけど、せめて格好だけでもって処なのであろう。ちょっと歩くと寺の反対側にも7-elevenが出来、その角の雑貨屋は出来た最初の頃だけで、後は何時見ても閑古鳥という結末。太った色白の華系のおばさんが営っていたけど、冷蔵棚の温度からして情けなくそこそこ冷えているぐらいじゃビールも買えず、だったらむしろそこら辺に在る普通の雑貨屋の方がまだ増しなくらいだ。それでも、なんやかやと僕はそこを使った。しかし、段々と商品も少なくなり、あらゆる面でせこくなってきた。
 この当たりはそんな店が少なくない。出来ては潰れ、また他のものが出来ては潰れ・・・。そのコンビニもどきの隣に、PSゲーム屋があって、TTの常連もよく通っていたらしいが、僕も時々脚を運んだ。ここは人脈からなのか、日本だと高校生に当たる年頃の恐らく職業専門学校生達が狭い店の中に登校前の集合場所にでもしているのか屯していてた。バンコクの工業学校生というと頻繁に新聞に暴力事件で名が出てて、それも単なる殴り合いなんかではなく、ナイフや拳銃まで使っての殺し合いや単なる凶悪犯罪の様相を呈していた。路線バスの中で泣き叫び助けを求めた二人の娘が外に連れ出され彼等に強姦されたとかいう事件の記事もあった。他の乗客は誰一人として知らぬ半部衛を決め込み助けようとしなかったようだが、これは日本も含めて何処の国でも大差あるまい。だから、彼等も少数だと他の職業学校の連中に襲われかねず危険だから群れなして登校しているのかも知れなかった。

 タイでは正規のプレイステーションは、僕もシーロムにあるソニーの展示ショップに行ってそのタイの平衡感覚からしてとてつもなく馬鹿高いその表示価格を見て、こんな価格を実際に払って買うもの好き、否、それはもう"異常"と云う方が適格なくらい非常識も甚だしい行為であろう。だから、PSゲーム屋のソフトも皆コピー商品なんだろう。ただ、所謂虎の巻の攻略本ってのが高いから当然流布してなく、見てると、図像なしの文章だけのコピーで作ったような小冊子を使っていた。何処からかのルートで入手するのだろう。けど、そこも久し振りにバンコクへやってきたら、もう美容院に変わっていた。そのもう少し先にも在ったPSゲーム屋はインターネット屋に移行していた。勿論殆どがLANなんかを使った米国の戦闘ゲーム《カウンター・ストライク》を殆ど全員で参加しプレイする類で、和気藹々と云うより正に狂奔している。《カウンター・ストライク》は、元々マーブンクロンの上階のゲーム・コーナーのあっちこっちに並んだネット・ゲーム屋でプレイされていたんだが、それがPSからパソコンに街角のゲーム屋が移行し、もうそれしかないように《カウンター・ストライク》ばかりがプレイされた。今現在は如何か知らないけど、あれに代われるゲームが有るとは思えない。ただ、小さい子供達にはまだ早過ぎ、彼等は一体どんなゲームをやっているのだろう。

 寺の裏の7-elevenのある通りに、以前からTT日本人パッカー推薦のカオパットの美味い店ってのが在った。偶に僕も行くけど、美味って謂うほどでもなく、マア悪くはないって程度だと思う。他からの注文も多いらしく、発泡スチロールの弁当箱をいっぱい並べてカオパットを作っていたりもしていた。ある時、テーブルに坐って瓶のセブン・アップをストローで飲みながら出来るのを待っていると、ふと一枚のポスターが目に入った。カラバオのエートの栄養ドリンク「カラバオ・デーン」の真新しい宣伝ポスターだった。「クラチン・デーン」の向こうを張ったのだろうが、やっぱしエートしか居ないんだろう。バード・トンチャイじゃコークは似合っていても栄養ドリンクのイメージじゃない。この時はまだクラチン・デーン=レッド・ブルが世界のブランドになっているなんて夢にも思わなかったので、エートが出たんじゃ「クラチン・デーン」も危ないなーなんて無知な外人旅行者丸出しで一人勝手に老婆心とやらをセブンアップの肴にして悦に入っていた次第。

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