化生達の暗闘 《オ-パパティカ》
インターネットの予告編を観て、とうとう《ネクロマンサー》の次に来るべきものが来たか!なんて可成り期待していた。
制作者によるとタイ風"アクション・ファンタジー"として観て欲しいらしいが、到底"ファンタジー"なんて呼べる代物ではない。予告編観ただけでそんなつもりで作ったなんて考えられない。ツイ・ハークの札付きの駄作《天上の剣》が大金掛けて作ったらしいが、そんな看板掲げてたような記憶があるが定かではない。
"オカルト・アクション"というのが相場だろう。
有名役者揃えて金と時間かけた割には、凡作。金と時間掛け過ぎて、苦労して撮った数多のアクション・シーン、割愛するのが惜しくなって、結局アクション・シーンばかりのB級アクション映画に落ち着いてしまったというと穿ち過ぎだろうか。僕はこれでも褒め過ぎと思っている。尤もひたすらなるアクション好きのファンには面白かろう。
結局、今世界的に流行りの吸血鬼あるいはゾンビー・アクション映画の乗りそのもの、それにタイ風に化生の札を貼り付けただけってところだろう。。
確かにアクション・シーンはそれなりに好く出来ていると思う。
でも、瞠目するようなレベルではない。が、殆どそればかり延々と続く。
観客も疲れるだろうと制作者達の涙ぐましいサービス精神が、ちょこ、ちょこと小休止の如く、申し訳程度に普通のセリフや白い衣装の女をあしらってくれている。
チャークリット・イエムナムが仲々格好良く撮れているけど、R・マクドナルドを見てるともう中年太りの兆候か脂肪が少しついてきて元々のシャープな風貌が崩れて始めていた。、そうか彼ももうそんな年齢になったのかとターターの《O ネガティブ》の頃を想い出してしまった。ポンパット、ニルットの渋い中・高年コンビも頑張っていた。この映画では、殆ど、イエムナムとポンパットの戦いがメインに据えられていて、ポンパットはモス・グリーンのフィールド・ジャケットが決まっていた。刑事でありながら銃身を短くカットした散弾銃を射ちまくり。
オーパパティカとは化生のことらしい。主人公達は皆一度死んだ若者で、皆札付きの殺戮者として生まれ変わった。老いたオーパパティカであるサドックが吸血鬼の如く彼等の精を求め、彼の使い走りのトアチットが配下特殊部隊を率いてオーパパティカ達を襲い続ける・・・
化生なら化生らしくもっと面白い展開を工夫しても好さそうなものだが、時間は有ってもひたすらアクション・シーンにのみ没頭したようだ。
パイソル チャークリット・イエムナム
アルット レイ・マクドナルド
ラミル アティプ・ナナ
ジラス ソムチャイ・ケムクランド
プラン ケムプソーン・シリスカ
トアチット ポンパット・ワチラバンジョン
サドック ニルット・シリチャンヤ
監督 タナコーン・ポンスワン
脚本 タナコ-ン・ポンスワン
撮影 デチャ・シリマンタ,テーラワット・ピエール
音楽 チャイバンディット・ペウチヤポンサブ
政策 サハーモンコル・フィルム 2007年
« まぼろしのシーロム《吉野家》: 旅先のファースト・フード | トップページ | たゆたう蠱惑の歌声 : ビーナ・サハスラブッデ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 40℃世界のトロピカル・ドリンク (2026.08.12)
- 舞い上がる女党首あれば、すっかり雑草繁茂した裏庭に精霊飛蝗跳ねることなし 暑熱の門司港2026(2026.07.31)
- じめった令和梅雨にココナッツ (2026.07.18)
- 反時代的一擲 白鬼来 阿片戦争はかく戦われた( 大泉黒石 )(2026.06.25)
- 昏い谷間の活劇「邪痕魔道」 阪妻&古海卓二(2026.06.04)
« まぼろしのシーロム《吉野家》: 旅先のファースト・フード | トップページ | たゆたう蠱惑の歌声 : ビーナ・サハスラブッデ »


コメント