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2008年7月16日 (水)

トロピカル・アイランド

  Papaya_2

  東南アジアの街角で時々民家の庭先や空き地にすくすく伸びたパパイヤの樹を見掛ける毎に、一体如何やって細い幹のかなり高い上の方に成った実を取るのだろうと、他人事ながら気になったものであった。
 ところが、幾年来の異常気象=温暖化による環境変化によって、束の間ではあったものの、他人事ではない私事になってしまった。

 数年前の春、ある店先でパパイヤの苗を見つけた。
 実が成ることなど端から問題もしてなく、あの青々としたパパイヤ独特の大きな葉っぱを眺めているだけで、トロピカルな気分に浸れ、且つ閉塞しきったこの列島の死気を払ってくれる癒し効果も期待できるのではと、専ら観賞用として、千円支払って買うことにした。
 南西辺境州といっても、南国という訳ではなく、気候的には大阪辺りとそんなに大差ない地域で、最近でこそ積もることもなくなったけど、子供の頃は冬といえば雪だるまが当たり前であった。

 そんな家の小さな裏庭の日当たりの好い場所に早速植えてみた。鉢植えにするのが常識であったろうが、別に結実させようとは考えてもいず、一々家に入れたり出したりが面倒なので、庭に直に植えたのであった。
 尤も僕自身は昼間は家に居ないので、専ら家の者が朝夕水をやり、時々肥料を遣ったりして呉れ、あれよあれよという間に、夏頃には青々としたパパイヤの葉っぱの茂った茎が伸び、もう茎というより幹と云う方が正しいくらいに太くなった。
 二メートルぐらいに成長してしまった。
 最初幾ら何でもこの日本でそこまで発育するとは予想だにしてなかった。ハウス栽培ならともかく。自分の庭に、あのパパイヤが二メートルぐらいとは云え、高々と伸びているのを眺められるとは・・・。
 感無量というより、信じられなかった。
 やがて、小さな白い花が咲いた。
 普通パパイヤは雄・雌両方の樹が在って初めて結花・結実するらしいのだけど、僕の買った苗はそれ一本で結花・結実する種類だったので、ひょっとして・・・等と想いもしなかった期待に胸を膨らませてしまった。やがて、花は萎れ、丸くなった。それが結実の萌芽なのかどうか定かでなかったけど、次第に大きくなったある日、側の黄色く変色した葉っぱを結実の妨げとばかりハサミで切ってしまった。すると、ポロリと結実しかかった小さな白っぽい実が落ちてしまった・・・・・・
 それから冬になり、やけに冷えた夜の翌朝、裏に出てみると、前日まで青々と伸びていた樹が、地面に黒々と横たわっていた。

 植物栽培なんて初めての僕であったし、パパイヤなんて育てたこともなかった家人であってみれば、まあ、致し方ない結末であったろう。
 でも、上手くやっていれば、本当にちゃんとしたパパイヤの実にまで成れた可能性はあった。そこが重要なのだ。つまり、この国では、もう東京当たりでも、庭等の直植えでも、トロピカル・フルーツの樹は育ち、結実すら可能になって来ている、という事実。
 本当は、今年、ちゃんとした実まで得られるようにもう一度パパイヤを育ててみようと企んでいたのが、如何せん、今年の春は天候不順で、結局苗を植えるチャンスを逸してしまった。返す返すも残念であった。
 その気のある人は是非試して欲しい。バナナやマンゴー、リッチーなんてのも悪くはないと思う。

 Photo

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