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2008年8月23日 (土)

妖女ナパカパパー・ナークプラシット(マミー)

Mamee

   もう何年も前に"メー・ビア"(蛇女)というちょっとエロチックなホラー映画のVCDを観たことがあった。
 "ナン・ナーク"(蛇女)は死霊だったが、こっちは霊と云うなら蛇自身の霊力ということになろうか。娘の実家は郊外の農村部にあったが、バンコクの旅行代理店で働くオフィス・ガールだった。その蛇コブラが若い娘に惚れてその娘に近づこうとする男達を遠ざけようとする。娘もその蛇を嫌っては居ず、ずっと飼い続けていた。そこに、彼女と恋に落ちた妻子有る男アカラ・アマータヤクン("ネクロマンサー"や"チャイヤ"で主演した)が現れる。蛇の攻撃に晒されるが娘がそうはさせない。それでも、娘の居ない間に、川で小舟に乗っているところを狙い水中に落ちたところで殺してしまう。娘は激怒し、蛇を殺してしまい、蛇の亡骸と一緒に入水してしまう。インドのシャー・ルークカーン主演の"パへリ"がラジャスターンの古木の精霊が人間の新婦に恋する話だったのに較べ、こっちは成就せず殺されてしまい娘も自殺してしまう悲恋。

 その蛇娘を演じたマミーことナパカパパー・ナークプラシット、映画の中でも、持ち前の170センチのすらりとした肢体を惜しげもなく晒し蠱惑的な風貌に更に妖艶さを加え、さすがに僕も彼女の虜になってしまった。やはり、もう一人のセクシー女優タックがセクシーという範疇に留まっているのに対し、何処か野生というか、セクシーなんてものを越えたもっと本源的なところから発した魅力を秘めた女優だ。
 ところが、彼女、当初はそれほど映画には未練はなかったみたいで、"ケーン"の屋台やカフェなんかの商売=経営の方に関心が傾いていたようだ。結局、その資金獲得もあるのか、やはりその後も映画やTVの仕事を続けているようだ。ミュージカルにまで出演したらしい。

 で、大部前、"アート・オブ・デビル2"Long KhongというDVDを観た。カバーから流行のエグいスプラッター・ホラーだと一目でわかってしまうが、その感覚からして、それまでのタイのダサいスプラッター物とは違うので観てみた。
 監督始め制作者達は皆嬉々としてクリエイトしているらしいが、いやはや、凄いですなーと"ソウ"や最近では"ホステル"と違わぬくらいにエグいシーンの連続。これもタイ人好みの範疇なのかも知れないけど、もっと驚いたのは、映画の中で、突如、元学校教師であり、彼女の住む田舎に訪ねてきたクラスメートの友人の(義理の)母親でもある女マノーとして彼女が出演していたからだ。

 学校教師時代訪ねてきた元生徒達の教師だったのが、ある暴力教師と密会していたのがその生徒のグループに知れるところとなり、それを今度は暴力教師に逆手に取られ校内でグループの娘が犯されてしまう。その復讐のため、呪術師の処に赴き依頼。女教師マノーも学校に居られなくなって去ってしまう。
 ところが、そのマノーの家にやってきたクラスメート達の身に次から次へと惨事が起こり始める。実はマノーが報復を謀んでいたのだった。彼女自身が呪術を身に付け、自分を屈辱の淵に陥れた元生徒達に復讐しはじめたのだった。その元クラスメートの一人だった生徒、マノーの義理の息子を使って元生徒達をおびき寄せたのだ。そして更に、その義理の息子自体、とっくにマノーの手にかかって殺されていた。つまり、義理の息子は使役霊として利用されに過ぎなかった。
                  
 造りはマアマアで、《メー・ビア》や《ヒエン》、《コン・ピー・ピーサート》と並ぶくらいの出来だと思う。映像も悪くない。それに、マミーが女の"性"というか"業"の凄さを実に妖艶に演じていて、その上、今度は大正時代だったか安部定も顔色なさしめる嗜虐さも加わり、何とも凄絶な強面て美女、まさに妖婦そのもの。彼女自身役に可成りのめり込み(?)、隣国カンボジアまで赴いて呪文を習ったとか。"メー・ビア"の頃なら、鼻の下を伸ばして彼女に飼い慣らされた蛇になりたいなんて痴語も云ってられたけど、ここまで来ると怖過ぎてこそこそ逃げ出すしか手はない。
 この続編"アート・オブ・デビル3"にも彼女は同じ女教師マノー役で出ているらしく、更に残虐度を増しているようだ。制作のローニン・ティームの面々も、益々残忍嗜虐の創意を懲らして作ったようだ。パラマウントだったかハリウッドでも、このシリーズをリメイクするらしい。"ホステル"なんかと酸鼻を競う事になるのだろうか。

Mamee2

Mee1_2

 これを食べれば霊力が・・・

Mee2_2

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