水路の旅 ラオス
想い出してみると、水路を使った旅って結構あった。
プノンペンーシェムリアプ間のスピード・ボートもあれば、ミャンマーのヤンゴンーパガン間のゆったりした二階建てフェリーもあった。
タイのチェンコンから対岸のラオス・フエサイにボートで渡り、別の乗り場から、船頭というより運転手が前で操舵する横に二人坐る普通のボートに日本製のモーターを備えたスピード・ボートで、パクベンまですっ飛ばす水上の旅もスリリングで悪くはなかった。
イメージ的には、スピード・ボートはひたすら飛ばしまくる新幹線並の味気ない代物を想起しがちだが、実際はのったり進む大型のボートの方が寄港する場所が限られていて、小型のスピード・ボートの方が、ちょっとした浜辺さえあればメコン川流域の如何な小さな集落や村にも停まれるので、ゴーグルを装着させられはするが、決して十分な川幅と水量があるわけでもない様々な状態のメコンを猛スピードで飛ばしまくり、両側に次々に展開する自然の景観も中々だし、林に隠れた集落や住民達を間近で眺められて退屈するってことが先ずない。スピード・ボートの方が小さな集落や村の人々の脚にさえなっていてるのだ。
前に人が座っていれば問題ないが、居ないともろ強風を受け、嫌でもゴーグルを被らざるを得ないし、モーター音が凄いので、ティッシューを破って耳栓にせざるを得ない。
ある集落の狭い浜に停まった時なんか、すぐ土手の上の畑で農作業していた女性が慌ててすぐ前の家に走り身繕いしながらやってきた。三十代の細そりしたちょっとチャーミングな女性だったけど、シートに坐ると再び猛スピードで波飛沫をあげながら先に向かい始めた。
集落には大抵小さな子供達が裸で遊んでいて、ボートが着くと物珍しそうに寄ってくる。カメラを向けると急いで逃げ出してしまう子が多かった。
パクベンからルアン・ババンまでは、俗に謂う"スロー・ボート"は大型(ミャンマーの二階建ての船に較べれば全然小さいが)ゆえにか殆ど途中で停まることなく、乗り心地も悪いし、風が強いと寒く、それに退屈で、ルアン・ババンに着いた時にはもうぐったりしていた。
フエサイ→パクベンは、2.5時間で500バーツ
パクベン→ルアンババンは、7時間(スピード・ボートは3時間)約200バーツ




