《マリー・ブラウン》 旅先のファースト・フード(マレーシア)

例によって話は旧くなるが、以前一度だけバンコクを南下し、マレーシアのクアラルンプールに滞在した事があった。
恰度この時も"ラマザーン"(断食月)であったが、チャイナタウンに泊まったので、問題はなかった。イスラム教徒は日没後でないと食えないけど、中華系やインド系は関係なく、何時も通り普通の食生活をしていて、人気の生蝦雲呑麺の屋台の前には長い列が出来ていた。僕も気に入った生蝦雲呑麺やクレイポット鶏飯の屋台が出来、美味しく頂いたものであった。
チャイナタウンの北を走るチェンロック通りと南から東へと走るスルタン通りの交わった辺り、コタラヤ・ショッピングコンプレックスの向かい側の角に、"マリーブラウン"という地元のファースト・フード屋があった。スルタン通り側の向かいにはこじんまりとした"明治屋"がひっそりと営業していた。
マックやKFCに対抗した地場のファースト・フード屋らしく、店の造りも、メニューもハンバーガーやチキン等似たり寄ったりだったが、地場的特性とばかりライス物もあった。中国系の店ではなく、マレーシア系のようで、メニューにビーフもポークもなく、チキンや魚等の所謂"ハラル・フード"、イスラム・フードなのだ。僕が窓際のテーブルでペプシを飲んでいた時、インド系や中国系の客に混じって、大きな鞄を持った一人のマレー系のサラリーマンが坐っていた。テーブルの上には何もなかった。それでも結構長いこと頑張っていたけど、ラマザーン時期はそんな事も許されるのだろう。
テーブルの上に、marrybrownのロゴの入った"SOS CILI"というチリ・ソースの瓶が置いてあった。紅い唐辛子の実が三つ描いてあって、ライス・メニューの"ナシ"と思い合わせて、如何にもマレーシア情緒ってところであった。SOS、はじめ危険なほど、猛烈に辛いのでSOSかと独り合点していたけど、後になって"チリ・ソース"のソスなのに気付いた。
1998年当時は如何だったか定かでないが、1981年に出来たこのチェーン店も今では、中国・インド・中東そしてイランまで250店舗も展開しているという。国によってメニューに地域的特性が生かされいるということで、"瑪利朗"の当字で出店している北京の店では、しかし、イタリアン・パスタなんかあるらしい。
あくまで、ハラル・フードという特性のため、台湾が中国中に展開している"ディコス"には及ぶ由もないけど、それなりに健闘しているようだ。何しろ、イスラム人口相当なものだから。
MARRY BROWN (Dec.1998)
value meal 超値套餐
A チキン・バーガー、フレンチフライ、ペプシ RM5.69
B フィッシュ・バーガー、フレンチフライ、
ペプシ RM5.69
C 3ピースフイッシュ・ナゲット、3ピースプラ
ウン・フィンガー、フレンチフライ、ペプシ RM6.39
E ナシ・マリーブラウン、ペプシ RM5.89
マリーブラウン・サンデー RM2.20
バナナ・スピリット RM3.80
ペプシ、7アップ、ミリンダ、ルートビール RM1.60
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