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2009年10月20日 (火)

タイ近況  "タクシー・ドライバー=殺し屋?"

  Thai_killer_2 

  最近になって、タイで、残留孤児ならぬ日本人の父親を捜すタイ女性との間に産まれた子供達のニュースが盛んに報じられ、テレビで父親捜しのキャンペーンまで張られたりして心当たりのあるバックパッカーも戦々恐々だったのかも知れないが、ごく最近になって、えらくきな臭くなってきた。
 TBSのニュースで、例の「男児バラバラ死体事件」の犯人が自首してきて、その複雑な関係に、キャスター達も首を傾げるばかりであったが、何故、ローカルなタイのニュースを急に思い立ったように流したのか、むしろそっちの方にあらぬ猜疑の眼を向けたくなってしまったぐらい。件の名乗り出た容疑者・タクシー運転手シリポンが以前日本の暴力団と係わりがあったらしいという関係しか考えられないが、タイ警察は今回の事件でその線は余り考えてないようだ。

 今月11日、バンコクの北に接した17世紀にモン族が作ったと云われるパトムタニー県で発見された女性の射殺体と、12日バンコクのタリンチャンで発見された男児のバラバラ死体の殺害実行犯として、タクシー運転手・シリポン・カチャナニウィット(40歳)が13日夜にMCOT(チャンネル9)を通して警察に自首した。その時の映像がTBSでも流れたけど、中国系の顔立ちのすらりとした体型の男で、Tシャツの袖から出た腕に目一杯刺青を施していたのが印象的であった。
 シリポン容疑者が以前関わり持っていたとされる日本の暴力団は、パッポンやシーロムの日本人経営者からみかじめ料の類を徴収していたという。ラーメン屋や日本料理屋?  初めて知ったが、タイの暴力団とは棲み分けをしているのだろうか。シリポン容疑者は拳銃射撃の腕前は仲々のものらしく、以前警察主催の射撃大会で賞を取ったこともあるという。これって、タクシードライバーは、謂わば世間を欺く借りの職業で、実際は"殺し屋"というタイの定石ではないか。尤も、殺し屋が自首して出るってのも妙な話だが。そこが事実の奇妙さって処かも知れない。(間違ってたらシリポン氏に失礼だが)
 タイの殺し屋は総じて様々な別の職業に就いていて、打診があった時のみ本来の稼業をやってのけるらしい。金のない連中は自らの手で夫の愛人や気に入らない人間を刺し殺すが、ちょっと小金が有ると早速殺し屋の登場となるお国柄、日毎のニュースに枚挙に暇がない。

 Thai_killer1
 
 このシリポン容疑者、実は殺害されたタイ女性スナン・スリスワンさんと愛人関係にあって、日本からバンコクのスワンナプーム国際空港に戻ってきたスナンさんと別れた日本人の夫との間の男児ショウ君(5歳)とその前の夫との娘のピチャヤ(13歳)ちゃんを出迎え自分のタクシーに乗せてゆき、運転しながら右手の拳銃をハンドルを握った左脇から後部座席の三人に計14発撃ったとシリポン容疑者は供述しているらしい。14発入りのオートマチック拳銃だろう。
 動機を、シリポン容疑者は、スナンさんから一年前くらいに前夫を殺害して欲しいと依頼があったのを断ったのだけど、それに腹を立てたスナンさんが口封じのために殺し屋を雇って自分を殺すに違いないと危惧し恐怖の余り殺害してしまった、男児のショウ君は殺す気はなく、流れ弾が当たったんだと述べているらしい。
 一方、唯一生き残った娘のピチャヤちゃんも被弾はしたらしいが、死んだ振りをしてそのままタクシーに乗りシリポン容疑者の家まで行くはめになって、そこでばれてしまった。 ピチャヤちゃん両手を合わして必死で命乞いをし、警察に話さないとの約束の上解放されたという。。彼女の証言だと、タクシー内ではシリポン容疑者とスンナさんの間に口論などなく、どころか会話すら殆どなかったようで、パトゥムターニー県ラートルンゲーオ郡に入ってタクシーを止め、突然三人に発砲したようだ。
 
 二人の証言が食い違っていて、更に遺体の傷跡からして、何発かは車外から発射された可能性も考えられるらしく、第三者の関与も視野にいれて捜査しているようだ。それに、スナンさん、タイでの管財人と如何もしっくりいってなかったらしく、そっちの方からも洗ってみているとのこと。因みに、スナンさん家族、その前までは日本の夫とともにレストランを営っていて、離別した後も、経営は続けていてそれなりの財産は所有しているらしい。
 如何も不可解な話だが、何処かで似たような事件あったなーと記憶を辿ってみたら、例のオーム真理教の元警察官が、都内で警察庁長官を狙撃したと名乗り出たあの事件であった。警視庁の対応が奇妙奇天烈を遙かに越えるぐらいに珍妙に、知らぬ半ベエを決め込み、迷宮入りのまま今現在に至っている。これが本当に、国民の安全を守るとか称してきた警察の取るべき態度であろうか。如何考えても、裏があるのが見え透いてしまい、これから考えてもオーム真理教の裁判なんて茶番もいいとこなのが分かってしまう。タイの今度の事件と較べて、果たしてどっちが不可解なのか。

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