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2013年6月21日 (金)

サッシー=指原莉乃は平成末アイドル界の怨魂・菅原道真それとも革命娘? (2)

Sasiko3


 今回の《 AKB48総選挙 》結果は、今まで本家AKBがダントツに君臨していたのが、ボロボロとその牙城が崩れ始めているってことを示している。
 嘗(かつ)て、今はすっかり凋落してしまった列島中に展開し一世を風靡したスーパー・ダイエーのトップ中内功が、そのはじめの頃、事業展開する際に援用したといわれている毛沢東の革命論『農村は都市を包囲する』をそのまま地でいくように、"地方(農村)は首都(都市)を包囲する"とばかり地方組が本家を浸食し始めた。組織的には先行した名古屋のSKEが圧倒的だけど、出来たばかりの博多のHKT、サッシー(サシコ)=指原莉乃以外は皆若くパワーがあってやがて猛追してゆくのだろうが、も少し実力の養成が必要のようだ。只、勢いってものはそんな単純計算では推し量れないもので、トップに立った劇場支配人のサッシーの影響も加味されるのだろうし、果たして次の総選挙の時にはいかなる形勢になっているのか。
 ここで思い出されたのが、関連映像の《 SUナイト 》という深夜番組らしきものの中で、ゲストのリリー・フランキー相手にサッシーが司会していて、内容は他愛ないものだったけど、リリー・フランキーが総選挙でトップを取ったサッシーのことを『 革命家 』と持ち上げたことだ。サッシー本人は《 レ・ミゼラブル 》でも思い出したのか、"やったー!"と喜色満面に喜んでみせた。そこでリリー・フランキーが持ち出したのが、常道・定番ともいえる讒言(ざんげん)→放逐の《 菅原道真伝説 》を援用した起死回生物語であった。 

 
 確かにサッシーの放逐劇はこの菅原道真の図式をトレースしている。"問題写真事件→放逐"当時その相似性を巷で盛んにもてはやしていた。道真は当時のエリートで権力の中枢の一角を占めていて、結局権力闘争に敗れ放逐されたに過ぎないのが、後の彼の怨魂=悪霊のからみで忠臣→讒言→ 放逐というストーリー立てになったようだ。

 サッシーも、実は、ヘタレだなんだかんだと軽く見られながらも、毎年の総選挙で着実に順位を上げてきていて、事件の頃は4位にまでつけていた。陥落しらずの破竹の勢いだったのだ。当然次の、つまり今回の総選挙では3位以内が確実視されて然るべきだったのが、誰もそれを信じたがらなかった。菅原道真伝説に則(のっと)ってみると、サッシーの写真事件って、サッシーの躍進を快く思ってない勢力による工作=讒言と穿(うが)ち見することも可能。これを更に陰謀史観的に一歩踏み込んでみると、当時出来たばかりのHKTにテコ入れの必要を感じていたらしい秋元康、サッシーあたりに狙いをつけていて、普通に移籍を命じたんでは効果が薄いと、センセーショナリズムを目して件の写真事件の策謀だったと解することもできよう。(尤も、実際にそこまで小賢しく深慮遠謀を秋元康が弄するとも思えないが。)サッシーと併せて、まだ認知度の低かったHKTにいやでもスポットライトを当てさせることもなる。その上、このセンセーショナルなスキャンダル=移籍は、他のメンバーに国外の派遣・移籍を命じるに際して、メンバーや世間における既成事実的な、なし崩し的了解性を確保するにも効果があったのは周知の事実。

 そして、今度はアジア以外の、欧米への進出って運びで、その先ず試行を兼ねたアジアでもありヨーロッパでもあるロシア=モスクワへの派遣・移籍ってことだろう。果たしてそれがHKTを軌道に乗せれたサッシーになるのか、それとも"白人圏"ということで、もっと美麗さを備えた他の誰かに決めるのか。


 しかし、それにしても、アイドル集団=AKBにおける革命ってどんなことをいうのだろう。
 例えば、前田敦子や大島優子、渡辺麻友や柏木由紀なんかの、秋元体制ともいうべきあくまで既存の可愛的美麗的アイドルを中心にした構成に対して、容姿じゃないんだ、むしろそれを越えた"魅力"と歌・踊りそしてパフォーマンスにおける能力こそ基準にすべきなんだという、かつての中国やなんかの人民解放的平等主義な方向性を指すのだろうか。

 この端的な表れが、それを権力闘争の道具に歪曲した悪名高い権力主義的教条主義="文化大革命"( 江青に牛耳られた )って訳だが、この世に存在する一切を商品化してしまう末期資本主義ニッポンにあって、それが人民解放的な自由と平等を獲られるものだろうか。
 あるいは、あくまで首都《 東京 》=秋葉原を中心にした地方(農村)収奪の構造の上に成り立ったのを秋元体制というなら、SKE(名古屋)、NMB(大阪)、HKT(博多)勢力が本部AKB絶対優位体制を席巻し覆すってのは確かに革命的ではあるだろう。しかし、その場合、あくまで中央=東京本部AKBは少なくとも形だけはそのままで地方分権化され、既存の一方通行的な支配は廃されて相対化され、それぞれ殆ど独立した体制を堅持するというシステムになってゆくのか、それとも、AKBもあくまで東京という"一地方"の組織という位置づけとなって絶対的な分権化がなされることになるのだろうか。(しかし、それでも尚、その地方分権は、横並びな、基本的に権力主義的なピラミッド構造に変わらないシステムなのだろうか)

Sasiko3
 

 今回の《総選挙》にからんで、大分の市長が自分が師事してたらしい元首相(連立政権時)の羽田孜にアプローチしていたらしいゴシップ記事を目にしたが、ともかく、政治屋・企業屋( 彼らは"屋"ではなく"家"と言い張ってるらしい )の類(たぐい)にろくなのは居ない!! 

 昔から使い慣らされた言葉を使うと、人民の膏血(こうけつ)を吸い、それを合法的なものとするために、人民を生かさず殺さずの常に奴隷状態に置く洗脳と暴力を制度化するためにありとあらゆる奸智を弄してきた輩(やから)ってこと。 
 彼らがなりふり構わず、自分の利益のためなら何でも利用するのはもはや小学校の教科書に載せていてもおかしくはない世界史的定理で、とりわけ、人気のある芸能人やスポーツ選手なんかにやたらすり寄りたがるのは、人肌に対するヤブ蚊かダニはたまたヒルの類の如く。

 例えば、安部晋三の首相の特権を悪利用しての底なし振りにはもう言う言葉もない。あろうことか、誰よりも最大の責任者であったはずの自民党=安部晋三が、3・11《福島原発事件》の被害者の一人の少女をさも得意げに、これみよがしに利用していたのは記憶に新しい。( これは冗談でもマスコミが糾弾して然るべきだったのが、逆に安部の"太鼓持ち"でしかなかった正に形だけの、否、その形すら留めてない自称マスコミ="社会の木鐸"なるものがバーチャル以外の何ものでもないことを証してしまった )

 サッシーに限らず、アイドルと同様、少しはまともな人間として生きてゆきたいなら、かかる輩とは、きっぱり一線を画すべきなんだが、利得がらみで彼女たちの所属する事務所が押しつけてくるのが殆どだろうから、それも中々難しいに違いない。そこを連中が狙ってくるのだし、だからスキャンダルの種は尽きまじって寸法だ。
 

 だからこそ、自民党の亡国的売国的半世紀支配にすっかり疲弊し朽ちかかったこの国を救うべく、その先頭を切るべき革命的アイドル娘子軍あるいは遊撃隊が待望されて久しい。( 若い娘たちのパワーを侮るなかれ! )サッシーはアイドル界の、ジャンヌ・ダルクやルイーズ・ミッシェル、周秀英や秋瑾になれるのだろうか、それとも既にそれ自体として存在しているのか? 

 アイドル界のこと(嘗ての中国・文化大革命も初発は同様だったはずだけど)の割には随分と勇ましい言辞が羅列されてしまったが、果たして今回の《 サッシー事変 》、"革命"となってゆくのか、あるいは"改革開放"路線に過ぎないのだろうか?
何よりも、AKBの場合、他のアイドルたちと相違して、AKB≒ファンなのだから、少なくともその神話の上に成り立っているのだから、それはいやでも一つの社会的なモーメントとなってゆくのだろうし、ある意図・私的利潤の追求をもってそれを阻害・疎外しようとする勢力を排し新たな本来的な地平を切り開いてゆくってのも自然且つ論理的ななりゆきでもあるだろう。今後の展開を見守ってゆきたい。 

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