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2014年11月15日 (土)

タイの切符 ( 旅先のグッズ ) 

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 ( BTSのマグネツト式のチケット。自動券売機で買う。)


 1999年末に開業したバンコク・スカイトレイン BTS。
 てっきりモノレールと思ってたら高架鉄道ってことらしい。
 サイアムやらシーロムのビルの窓から建設途中の高架鉄道の様をしげしげと眺めてきてたものだったが、完成し走っている光景を見た時は、なかなかのものだった。開業初期はバンコク中・タイ中から見物客がおし寄せ、マーブンクロン横のサイアム駅近辺の階段で弁当拡げた家族連れをよく見かけたものだ。バスに較べてかなり割高だったけど何よりもエアコンが利いているのが救いだった。ビルの谷間をゆっくり走ってゆくプラスチック座席の小綺麗なBTSはいかにものんびりした南国タイって感じで気に入っていた。それにしてもチケットがマグネット式とは驚いた。思わずコスト的に大丈夫なんだろうかとこっちが気をもんでしまったぐらいだ。
 ぼくが最後にバンコクに滞在してた時には、また地下鉄駅の工事中で、地下鉄は走ってなかったが、もうかれこれ十年近く過って随分とバンコクの交通事情も変わったろう。


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 ( BTSのチケットの裏側。)


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 ( チャオプラヤー・エキスプレス・ボートの切符。8バーツ。)
 
 
 定宿(TT2)がシープラヤにあったので、エア・チケットの関係でカオサンに行く時はいつもシープラヤ波止場からチャオプラヤ川を走るエキスプレス・ボートに乗ってゆくことにしていた。何種類かあるので、最初はチケット売りのおばさんやオヤジさんに行先を尋ねることが多かったものの、次第に見れば分かる様になってきた。
 子供っぽく空いてれば必ず舷側に坐るのだけど、流れがけっこう激しくて波しぶきがかかってしまうことも少なくない。波が激しいと頭からもろずぶ濡れになってしまう。尤も、何しろ南国ゆえに強い陽射しと熱ですぐに乾いてしまう。チャオプラヤ川を風切って走るってのは、なんてったって清々しい。景観もなかなかのもので、バンコクに来てこれに乗らない手はない。
 通勤・通学、物売りのおばさんそして外人観光客までもが多用している。
 只、満員の時いやでもそこに佇まざるをえなくなる乗降口付近ってエンジン音がかなり騒さい。北端のノンタブリーから南端のラートブーラナまで一、二度乗ってみたことがあったけど、けっこう時間がかかったが堪能は出来た。
 又、チャオプラヤ川両岸に入り組んだ運河を丹念に廻ってみるのも一興だろう。
 尤もフェリーの種類が違うので、その都度乗り換えねばならないが。 


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 ( バスの切符。これを細かく折ってバスの窓枠の隙間に差し込むヒマ人も居る。バスによってはいっぱい差し込んであったりする。 ) 


 定宿の《 TT 2 ゲストハウス 》のすぐ近くの寺院の脇にバス亭があって、マーブンクロンやサイアム行きの〈 16番 〉なんかをよく利用させて貰った。
 それでも、運良くすぐ来てくれれば僥倖だが、強い陽光と暑熱、巻き起こる埃と排気ガスに噎せながら、杳として現れぬバスを待ち続けるってのも苦行に近く、気の短い者はやってられねーとばかりそそくさと歩き出したりするけれど、現地民たちとじっと佇み、じっとりと背を流れ落ちる汗にすっかり濡れたTシャツの胸の部分をちょっとはだけパタパタと気分だけの送風策を弄してみたりするのも風情。バンコク風味ってやつだろう。
 ようやくやってきた赤バスはノン・エアコンの生温い風を掻き混ぜるばかりの扇風機だけ。大半は黒っぽく淀んだ排気ガスを多分に含んだ熱風だけど稀に吹き込んでくる涼風を当てにして窓を開けっ放し。そして遅々として進まず車体はいよいよ陽光に灼け、皆所在なさ気に、排気ガスに一様にくすんだ佇まいの建物や店の奥でやはりうだり疲れたような店員の顔色を眺める他ない。勿論気の短い旅行者はこの時点でも、動きもせず開きっぱなしのドアから、そそくさと降り足早に前方に向かって歩き出す。やがて動き出したバスと追い越したり越されたりの一進一退を繰り返しながら。
 何しろエアコン・バスの数が少なかったからだけど、次第にオレンジ色のエアコン・バスが増え始めてからは、余程の原理主義的貧乏旅行者しかノーエアコン・バスにしがみつくことはなくなってしまったろうか。


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