流行のココナッツ・ウォーター

MALEEやKING ISLAND以外にもかなり沢山出ている。
最近隣町のあるエスニック関係の店で暇つぶしにあれこれ所狭しとならべられた商品を物色していたら、紙パック( 330ミリ・リットル )の“ ココナッツ・ウォーター ”なるものを見つけた。
缶入りのココナッツ・ジュースは国外でもそれを輸入した国内でも飲んだことがあったが、一様にバカ甘で到底飲めたものじゃなかった。缶コーヒー並にめいっぱい砂糖や他の成分が入れてあった。そんな従来のココナッツ・ジュースとは違う、混ぜ物なしの100パーセントのココナッツ・ジュース製品をウォーターと謳っているらしい。
低カロリーで電解質やカリウムを多く含んだダイエット健康食的な方途での人気らしく、もう、数年前から静かなブームになってたとはまったく知らなかった。米国でのシェアーだんとつの“ VITA COCO ”なんて、あのマドンナすらがそれを気に入ったのか出資までしてるようだ。ぼくもその時偶然見つけた“ MALEE ”のココナッツ・ウォーターを二つほど買って家の冷蔵庫で冷やしてから飲んでみた。本物のココナッツ・ジュースと大差ないあの独特の味覚で、値段が少々高めなのが玉にキズだけど、従来のベタ甘のジュースと較べたら雲泥の差。
ごく最近飲んだ“ KING ISLAND ”も同じタイ産のココナッツらしいけど、“ MALEE ”と味が微妙に違う。こっちの方が若干青臭ささが強い感じだ。東南アジアのタイやカンボジアで飲んだ生のココナッツは、“ MALEE ”の方が近いように思える。
生ココナッツを初めて飲んだのは何処でだったかもう忘れてしまったけど、冷やしてない生温い奴で、青臭さばかりが鼻について到底飲めたもんじゃなかった。けど、バンコクのサイアムのフード・コートなんかで辛めのグリーン・カレーやレッド・カレーなんかと一緒に、冷えた大きな青いココナッツのジュースは量も多く新鮮でけっこううまい。激辛カレーでピリピリした舌を冷やすにはもってこいの代物だった。カンボジアでも、路上や店舗の大きなクーラーの中で氷で冷やしたココナッツも同様。カンボジアじゃ、普通の現地人たちがちょっと喉を潤わせるために立ち寄って飲むぐらいだから安く、ナタで片手で持ったココナッツの頂点のあたりをコン、コンと叩きわって、ストローを挿して出してくれる。やっぱり、生ココナッツ・ジュースは冷やしたものに限る。好みで、更に飲んだ後、殻を割ってくれ、スプーンで内側の半透明の果肉をこそいで食べることもできた。
以前、インドネシアのボルブドール( 遺跡 )の宿“Lotus”の近くの原っぱに椰子の木が植わっていて、その前を通った時、椰子の木から降りてきたオヤジさんが何人かの青年に何かを飲ませている光景に出遭ったことがある。
何なんだろうと傍に寄っていくと、竹の容器の中に入っていた濁った半透明の液体をプラスチックのコップですくって飲ませていたのだけど、ぼくも250R( インドネシア・ルピア )払って試してみた。少し甘く、ココナッツ・ジュースと味は殆ど同じだけど、ドロッとしていた。樹液だった。
椰子の木のてっぺんに昇り、葉の生えている枝に少しキズを作り、そこにペットボトルの飲み口をカットしたものや竹筒をあてがって漏出してきた樹液を溜め込んだもの。因みに、そのオヤジさん、後で分かったことだけど、泊まっていた宿のオーナーだった。椰子に慣れた現地人ならではの楽しみ方なのだろう。
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