バンコク・フィルム・フェスティバル2001 旅先のチラシ
その年で4回目のまだ発足間もない映画祭《 バンコク・フィルム・フェスティバル2001》が開催中なのを、TTゲストハウスに常設のバンコク・ポスト紙で知って早速サイアムのディスカバリー・センターのE・G・Vに観に行った。残り三日しかなく、実際に映画館に入ってみると、ギンギンに冷房が利いてて、到底続けて二本は観れそうにもなく、間一本を置いて、一日二本が限界だった。
2001年って、ビッグ・ヒット映画《 スリヨ・タイ 》なんかを始め、タイの映画界が一番活況を呈した時期だった。この映画祭は、後もう一つ、“ UA、エンポリウム”でも二館開催されているらしかった。ディスカバリー・センターのシネマ・コンプレックスじや一館だけ。
最初に観たのは、15:25PMからのイラン映画“ アンダー・ザ・ムーンライト”。
学生達に嫌われ者の宗教者ムッラーの見習い青年の、ひょんなことから橋の下の人間達の世界に闖入することになり、様々な人生を識ることになって宗教者として悩み始めるという物語。以前テヘランに訪れた際はまだ未完成だった地下鉄に乗るシーンがあって、ホメイニーの遺体を安置した廟まで行けるようになったんだなーとそのホメイニーの遺体を安置した施設の前でイラン人家族が記念写真を撮っていた光景を想い出してしまった。地味だけど悪くはなかった。
夜は台湾映画“ What Time is it There ”。
この映画は殆ど覚えてない。
午前の11時丁度のはずが、10分も遅れ、あげく、スケジュール通りだとイラン映画“ フレンドリー・パーシユエイション”のはずが、予定変更され、カンボジア映画“ Land of Wandering Souls ”に変わった。
映画が変わったからかカンボジア映画だからか、客は十人にも満たなかった。そういえば、この年、タイの女性ポップシンガー=トンの初主演したタイの古典物語“ クワン & リアム ”
も紙評が散々だったこともあってか客の入りも悪く、二回目観た時なんか上映館も小さくなって僕入れても十人を割っていた。外人の僕から観れば、トンのファンだったこともあって、元々素人のトンの演技力を期待しはしなかったけど、早朝のセンセーブ運河の光景も観れ、脇役がしっかりしてたのでそれなりに面白くはあった。
もう記憶も断片的になってしまったけど、このカンボジアの、現在はホラー映画の一ジャンルと化してしまった手撮りのドキュメンタリー風の100分の映画、確か間違ってなければ、首都プノンペンの郊外あの悪名高いベトナム娼館集落の前を通る国道線の道路脇をIT関係か通話・電線の地下埋設の工事の光景を延々流し、“ Digging ”をキーワードの如く繰り返していた。カンボジアの" 現在 "をディグして見せて呉れたってところだろう。
但し、監督はカンボジア人だけど、制作国はフランス。当時はまだまだそんな映画はカンボジア国内じゃ作れなかったのだろうか。
3:15PMからは、中国映画“ Song of Tibet ”。
監督こそ中国人だけど、ザシダワ原作の出演者もチベット人、言葉もチベット語。( 邦題は 《 チベットの女 イシの生涯 》) 後年の陸川監督のチベット・ココシリを舞台にした《 ココシリ 》 と同じスタイル。中々チベット人監督って見ない。
チベット女性イシの“ 解放 ”前から現代までの物語。カンパの剛胆な旦那とのなりそめも面白いが、若きダライ・ラマらしき人物の姿も一瞬だけど出てくる。
最終日の日曜。
4:00PM “ サークル ” イラン映画。
イラン映画って国内のそれも南西辺境州じゃ中々観れないので、こんなチャンスを逃す訳にはいかず立て続けに観てしまった。これは刑務所帰りの元女囚たちの物語。結局再び刑務所に舞い戻ってしまうのだけど、そんな生きにくいイランの現在って訳なのだろう。只、面白さは今一つ。
最後は中国映画“ Beijing Rock ”
ぼくの好きな映画の一つ。北京のロックを志向する青年群像片。
中国タイトルは“ 北京楽興路 ”、邦題は“ 北京ロック”。
監督は香港のメイベル・チャン。主演も香港のダニエル・ウー、台湾女優スー・チー、北京のロックバンドの方は中国人俳優なのだろうが、バンドのリーダー役のグン・ローともども未知なのだけど、冒頭の汪峰の“ 晩安北京 ”からして、如何にも北京揺滾(ロック)って趣きで悪くなかった。
タイのブログ見てももう《 バンコク・フィルム・フェスティバル 》の名称はなく、《 バンコク・インターナショナル・フィルム・フェスティバル 》となってしまったようだ。
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