旅先のお気に入りの一枚(4) ビエンチャン

北タイからメコンを渡ってラオスに入り、スピード・ボートでパクベン、スロー・ボートでルアンパバンとメコ川を下り、ビエンチャンまでは双発プロペラ旅客機に乗り3、40分で到着。
森林に囲まれた聖都ルアンパバンと較べ、ビエンチャンはさすが首府だけのことはあって、交通量も多く俗っぽいが、当時はまだ高層(否、中層というべきか)ビルの類は見られなかった。少なくともぼくにはそう面白い町とは思えなかったものの、遠い国ラオスの首府って訳で一週間も滞在し、市内をほっつき廻りつづけた。
黄濁したメコン川沿いの空地でオレンジ色の僧衣を纏った僧たちが畑を耕しているのを横目にしながら通りを歩いていると、ドンドャン、ドンジャンと太鼓やドラを打ち鳴らす音が中国寺院か道観か定かならぬ紫煙朦々たる境内から聞こえてきた。
いっぱい人集りがし、廟の前にはお決まりの豚の丸焼きやご馳走が並べられ、青年たちが獅子舞に興じていた。そしてその奥に設けられたステージで京劇風の芝居が演じられている真っ最中であった。上海なんかで観た京劇とは又一味違った雰囲気・・・客席はガラガラ・・・どうもリハーサルのようであった。( 翌夜観に行ったら、“ 今晩献演《 烈婦救国 》式連 ”と舞台の前横に記してあった。)
その道観風の斜め前あたりにあった建物の通りに面したショー・ウインドウの中に、小さな京劇風の衣裳を纏った手作り人形が並べられた、ひょっとして有名な京劇の一コマなのかも知れない、あるいは後方に兵士の姿もあるものの中央前列の四人の娘が紅い布を持っていることからしてあるいは目出度い結婚式かなんかの式典かも知れない隊列が展示されていた。
中々巧く出来ていてすっかり気に入ってしまった。
その建物の住民にいかなる経緯の一コマなのか、それに由来する説話なんかを尋ねてみることをしなかったのは、かえすがえすも残念。
ルアンパバン→ビエンチャン
ラオス航空 双発プロペラ機 2×2 シート。
(料金42300K)+空港使用税300K。
K=ラオス・キップ( 当時1ドル≒1000K )
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