平成のアプサラたちの供宴 ( AKB48総選挙 速報 )

ネット・ニュースに《 AKB48 総選挙速報 》の報が入っていたので、you tubeを覗いてみると、早々と映像が流れていた。
AKB本店よりも、指原の居る博多のHKTの方がよりAKBそのものがよく視えるってこともあって、現在は新潟のNGTにとって変わられたが当時一番若いグループだったので、you tube等で観たりしていた。勿論、いわゆるオタクじゃなくて、劇場に足を運んだりすることもないライトなファンに過ぎない。
AKB本店秋葉原の劇場でのコンサートが了(おわ)ってからの、出演メンバーもそのままの恰好でステージに並んで投票初日の結果発表を観るって訳なんだけど、それを名古屋、大阪、博多、新潟の各劇場でも同様に出演メンバーが並び同じ開票結果発表の映像を観ながらの同時中継って演出。
この日のアキバ本店は、その夜の演目そのままに皆パジャマ姿で現れた。
中でもAKBきってのトップ・アイドルたる渡辺麻友(まゆゆ)は見ていると面白いキャラクターで、昨年か一昨年かだったかの速報の折も出ていて、最初は余裕で80位からの発表に他のメンバーと賑やかに応じていたのが、上位の発表になってくるに従って落着きがなくなり、3位くらいになってくると、もう不安と緊張に堪えられなくなってか、些かなりともテン張った緊張を解きほぐそうと彼女の身体からの自然な反応なのだろう、上半身をグルグル廻しはじめた。アイドル女王然としていながらもこんな生理的反応を示すのかと驚いてしまったけど、同時にまだ二十歳そこそこって若さもあってか愛らしさを覚えさせた。
それが、今回は、3位発表の頃に、尻餅をつくようにその場にしゃがみ込んでしまった。
もはやグルグル上半身を廻す余力すらなくし、萎えてしまったのだ。
あくまで、投票初日の、総選挙のためのパフォーマンス・イベントでしかないにもかかわらず、あたかも本選結果のように。何だかんだ云っても、メンバーにとって、例え初日の結果でしかないはずのものであっても、実にナイーブでシリアスなもののようだ。
この夜も博多のHKTの劇場での中継の映像も別途観ることができた。
こっちは、指原の在籍しているチームHの公演があってて、指原は出ていなかったようだけど、ステージの上にセンターの児玉遥等がずらり勢ぞろいしていた。
しかし、この夜の速報は、ずらり居並んだメンバーたちの大半が名前を呼ばれランクインするという結成4年目にして、やっと日の目を見れたメンバーも少なくなく、常時、観客ともども歓声の途切れることがなかった。
就中、指原を慕ってわざわざ東京から応募してきてメンバーとなった、当時小6現在中2の矢吹奈子、元々小柄なので余計に子供っぽく見えるのだけど、見てると、殆ど最初から、一人だけ、もう緊張というより不安と恐怖に押し潰されんばかりに表情を曇らせ涙ぐんですらいた。
メンバーの名が呼ばれる毎に、他のメンバーと一緒に歓声をあげようとするのだけどそれ以上に、自分の名が呼ばれないという不安に押し潰され、次々と他のメンバーの名がランクインしてゆきはじめると、AKB運営に推(お)されているという自覚=ひけ目から、その都度追い込まれていっているのが傍目にも手に取るように分かってしまう。
これが、確かに、一切合切の映像化=商品化の所謂AKB商法と云ってしまえばそれまでだけど、最終的に、当の矢吹奈子も52位で名前を呼ばれ、ようやく強ばりと涙の長い苦役から解放された。
AKB総選挙って、要は、オタクたちの意地の張り合いってところだろうけど、メンバー達の人気のバロメーターにもなるってところから、メンバー達もなかなかに超然としている訳にはいかないようだ
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