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2018年6月 4日 (月)

アラビア海に唄うケララの小娘 スーリヤガヤトリ

Photo

 ( 南インドの海岸。 記事と画像は関係なし )


 昨夜、ひょんなことから南インド・カルナータカ音楽のYOU=TUBEサイトを観る羽目になり、インド小娘とその父親か師匠の鼻髭男のコラボだったんだけど、中々聴かせ、且つ映像も高画質で巧く作れてて感心してしまった。


 少女はスーリヤガヤトリ ( Sooryagayathri ) という、当方の僅少なヒンドゥー知識じゃ、太陽神=スーリヤとヒンドゥー教マントラの精髄と謂われるガヤトリー女神と併せた随分と欲張りな命名だなーと思わず微笑が漏れてしまった。
 ケララ北部の漁業の町ヴァダカラの出身で父親は南インドのカルナータカの伝統的音楽打楽器ムリダンガムの奏者という。南インド音楽じゃよく見かける両側から叩く紡錘型の太鼓で、ブログ見ると、左右で音の高低が異なっているという。初めて知った。


 如何にも優しそうな三十代の男の方は、クルディープ・М・パイ( Kuldeep Muralidhar Pai ) という南インド、ケララ出身のカルナータカ( 伝統的宗教 )音楽の歌手・音楽家でありプロデューサーでもあって、柔らかい声が魅力的な歌手で、スーリヤガヤトリの声とよくマッチしている。彼の音楽学校なのか生徒たちのパフォーマンスをYOU=TUBEにアップしているようだ。


 その中でも、年下のスーリヤガヤトリのパフォーマンスが圧倒的に多く、正に彼の秘蔵っ娘ってところ。
 彼の小娘スーリヤガヤトリに対する親愛の程が映像からでも伝わってくる。双方向的親和の賜物って極みは、年齢の差や師弟の関係を越えて、対等な歌手として唱いあげたインドの第二国歌とも謂われているらしい《 バンデ・マータラム 》だろう。
 この曲は宗教歌じゃなく、かなり以前、A・R・ラフマーンが本来のオリジナルを刷新して新しい《 バンデ・マータラム 》を創ったので話題になっていたのは、ヒンドゥー=イスラムの対立が激化していた時節で、宥和・統一の指標として提示したものであった。 このクルディープ・М・パイの《 バンデ・マータラム 》は、しかし、オリジナルの方の歌詞を踏襲しているものの、詩情豊に、秘蔵っ娘スーリヤガヤトリと唱い挙げていて、今回聴いたそのシリーズの中じゃ秀逸の一作だと思う。
 スーリヤガヤトリの少女の頃の声質って、原則的には彼女以外の少女歌手も同じだろうけど、その年頃独自の世界とエッセンスを有していて、もっと年嵩になって技術的にも巧くなったとしてももはや取り返しようもない“もの”なのを、彼女の幾年間かの期間のパフォーマンス作品を聴いてつくづく思った。


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