« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

2018年8月の4件の記事

2018年8月26日 (日)

最後の平成年的遺産 アベノミクス的墳墓

4

 数日前、レトロ海岸エリアに足を延してみた時、ふとある岸壁で足が止まった。
 岸壁下の海のその部分だけが、周囲の青く淀んだ海面と相違して、透明に海底が覗けてたのだ。
 何事かとまじまじ見下ろすと、そこの海底だけが白っぽく石や岩で盛り上がっていて、強い陽射しがその高くなった部分に降り注ぎ、底まで見透かせているのだった。
小さな魚群の姿が透明に波に揺らぐ様は悪くなく、暫し見入ってしまった。
 と、その盛り上がった部分の岸壁の真下に、チラリと暗い開口が見えた。
 川の上をコンクリで埋め立てた暗渠の河口に違いない。
 恐らく、先だっての土砂崩れ等を引き起こした集中豪雨の際、崩れ落ちて来た土石が暗渠に流されてきて、その河口の外の海底に堆積し、円盤状に盛り上がってしまったのだろう。
 一見トロピカル・エメラルドに見紛いかねないその岸壁下の海底にゆらぐ土石の集積は、商品ばかりが氾濫した退屈な一角にあって、自然が平成=アベノミクス的瞞着を葬ったアベノミクスの墳墓として、見るに値する歴史的観光スポットとして推薦したい。

2

 ( 干潮時には露呈する。)

|

2018年8月23日 (木)

 最後の平成年 アベノミクス的ブルー・シート

1

 ( 「開通六十周年」と横断幕が掛かっているけれど。)


 台風ラッシュという。
 午前中、東から西に向かって白雲が次から次へと流れ、その遥か上方に別種のくもがゆっくりと緩慢に南から北へ向かって流れていて、相変わらずの30~35℃世界であっても、風強く過ごしやすく日陰にでもはいれば涼しいくらい。
 これも接近しつつあるらしい台風の影響だろう。
 
 風に髪をなびかせながら、海辺に山が迫った狭い平地に造られた町中をちょっと歩き廻ってみると、幾分もしない内に民家・マンションの向こうに丘陵・小山が間近に臨め、初夏頃に通過した集中豪雨の爪痕たる斜面の崩落・土砂崩れの跡を蔽ったブルー・シートがあっちこっち放置・晒され状態。
 対岸の下関との自動車用海底トンネルの入口の斜面の右上にもブルーシート(実際はグリーンだけど)で蔽われたまま。もう2カ月以上過っているのに一向に対応している風にも見えず、秋の台風シーズン通過の後にでもやっと着工しようという算段なのだろうか。
 例え災害が、それも甚大な被害が出たとしても、「想定外」、「不可抗力」の定句を繰り返し演じ慣れたようにちょっと深刻ぶった表情を浮かべて見せれば、後は最大6か月の給料5パーセントのカットという“厳罰”の免罪符を貰え、記者や民間人もだんまりを決めこんでしまうのだから。


5

 ( 列島中がこんな状態ってことなんだろう。)

|

2018年8月19日 (日)

トロピカル・アイランド的佳境 

A

 
 
 
 今早朝、まだ明けやらぬアスファルト路の上空をふと見上げると、殆ど真東の闇空に何とオリオン座がいぶし銀の如く輝いているではないか。
 唐突な久しぶりのオリオンの瞬きに、人気のない街燈に照らし出されたアスファルトの真ん中に立ち止まり、暫し見入ってしまった。六百光年の彼方の赤色超巨星・ベテルギウスはまだ健在だった。
 地球の気候的変動なんか意中にないといわんばかりに星座はもう秋モードって訳か。
 尤も、昨今顕著になり始めたらしい地軸の微細な傾きによって多少の現れ位置にズレは生じるのだろうが。


 この国がトロピカル列島と化してもう大部なる。
 そのシンボルが、当方じゃ狭い裏庭に茂ったパパイヤとハイビスカス。
 烈日に青々と映えた大きな葉脈のパパイヤの葉は、もっぱら観賞用で、結実を期待することはないけれど、正にトロピカルの極みって雰囲気が好い。あれよあれよという間に二メートル近くになった前回と違って今夏のは丈の短い種で、上よりもひたすら横に伸びてすっかり繁茂状態。

 ハイビスカスの方は、昨年植えた直径二十センチ以上もある花びらのジャンボ・ハイビスカス( 商標はタイタン・ビスカス )が、昨年よりも一カ月以上前から真紅の大輪花を咲かせ、花数もポツポツだった昨年とうってかわって幹が大きくなった分正に艶やかに咲きほころび続けている。七月の途中からぷっつり咲き止んでしまったものの、八月に入るや再び以前よりもパワー・アップして毎朝咲きまくっている。正に盛花。最高十七輪で、ここまでくると些か壮観。
 このままゆくと、来年には如何なるんだろう。
 それでなくとも狭い庭なのだから。
 それこそシュールな真紅花世界って趣になってしまうのだろうか。


|

2018年8月11日 (土)

火星反転夜話

Mars

 火星が地球に大接近って騒いでいたのはちょっと前だけど、現在でもまだ夜半南東にオレンジ色に輝いている。そもそも太陽系の惑星なので肉眼でもはっきり見えて当然といえば当然だけど、幾ら大接近したからといって、肉眼でくっきりとその球形が見える訳でもいわんや斑点の模様までが視認できるわけじゃない。当方の二十倍の双眼鏡ですら、かすかに微細なオレンジ色の球体として見えるだけ。所詮、ちゃんとした天体望遠鏡でなんぼのマニアの世界に過ぎない。
 むしろ、昨今の、一億総ベンチャー時代の象徴のような成金男をはじめ、内外でいよいよ喧しくなってきた、かつてのすわっ! 新大陸だ、蝦夷だ、満州だと略奪と破壊、搾取の十字軍宜しくの“ 火星開発ラッシュ ”の方が、よっぽどうっとうしく気にかかる。結局、あの長い間の西部開拓史物語の隆盛と消滅の軌跡って教科書的題目に過ぎず、すべてが換金的対象物=商品という資本主義的構造から一歩も出ない、やっぱし一切を貪らねば止むこともない中世十字軍的進軍の真っただ中ってとこなんだろうか。

 そんな成金の星・トランプ大統領が“ 二酸化炭素が地球温暖化の原因じゃない ! ”とぶちあげてからか、地軸の傾きにその原因があるという説がネットを賑わしているようだ。“ 北極点が欧州方向に急移動 ”から“ 北極がシベリア方面に移動 ”とか、地磁気の減衰、果ては“ ポール・シフト”等の警句が乱立し、事態は一層暗澹の色を濃くしている。ポール・シフトって、北極と南極が入れ替わるって正に地球的規模の大異変なんだけど、過去360万年の間に11回も既に起きているという。現地球じゃ、いつ起きても不思議じゃないらしく、勿論起きれば壊滅的な事態が我々を待っているようだ。
 そういえば、幾年も前、北極圏で9発だったかの水爆を、米国が一斉に地下爆発させたという話がネットで束の間流れたことがあったけど、あれは・・・。
 
 かつて火星も地磁気が減衰し、太陽風に大気を根こそぎにされて現在のような(一見)死の星の様相を呈することになったという。我々はそんな火星を見上げ、赤々とした輝きの中に一体何を見ようとするのだろう。

|

« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »