最後の平成年的遺産 アベノミクス的墳墓

数日前、レトロ海岸エリアに足を延してみた時、ふとある岸壁で足が止まった。
岸壁下の海のその部分だけが、周囲の青く淀んだ海面と相違して、透明に海底が覗けてたのだ。
何事かとまじまじ見下ろすと、そこの海底だけが白っぽく石や岩で盛り上がっていて、強い陽射しがその高くなった部分に降り注ぎ、底まで見透かせているのだった。
小さな魚群の姿が透明に波に揺らぐ様は悪くなく、暫し見入ってしまった。
と、その盛り上がった部分の岸壁の真下に、チラリと暗い開口が見えた。
川の上をコンクリで埋め立てた暗渠の河口に違いない。
恐らく、先だっての土砂崩れ等を引き起こした集中豪雨の際、崩れ落ちて来た土石が暗渠に流されてきて、その河口の外の海底に堆積し、円盤状に盛り上がってしまったのだろう。
一見トロピカル・エメラルドに見紛いかねないその岸壁下の海底にゆらぐ土石の集積は、商品ばかりが氾濫した退屈な一角にあって、自然が平成=アベノミクス的瞞着を葬ったアベノミクスの墳墓として、見るに値する歴史的観光スポットとして推薦したい。

( 干潮時には露呈する。)





