トロピカル・アイランド的佳境

今早朝、まだ明けやらぬアスファルト路の上空をふと見上げると、殆ど真東の闇空に何とオリオン座がいぶし銀の如く輝いているではないか。
唐突な久しぶりのオリオンの瞬きに、人気のない街燈に照らし出されたアスファルトの真ん中に立ち止まり、暫し見入ってしまった。六百光年の彼方の赤色超巨星・ベテルギウスはまだ健在だった。
地球の気候的変動なんか意中にないといわんばかりに星座はもう秋モードって訳か。
尤も、昨今顕著になり始めたらしい地軸の微細な傾きによって多少の現れ位置にズレは生じるのだろうが。
この国がトロピカル列島と化してもう大部なる。
そのシンボルが、当方じゃ狭い裏庭に茂ったパパイヤとハイビスカス。
烈日に青々と映えた大きな葉脈のパパイヤの葉は、もっぱら観賞用で、結実を期待することはないけれど、正にトロピカルの極みって雰囲気が好い。あれよあれよという間に二メートル近くになった前回と違って今夏のは丈の短い種で、上よりもひたすら横に伸びてすっかり繁茂状態。
ハイビスカスの方は、昨年植えた直径二十センチ以上もある花びらのジャンボ・ハイビスカス( 商標はタイタン・ビスカス )が、昨年よりも一カ月以上前から真紅の大輪花を咲かせ、花数もポツポツだった昨年とうってかわって幹が大きくなった分正に艶やかに咲きほころび続けている。七月の途中からぷっつり咲き止んでしまったものの、八月に入るや再び以前よりもパワー・アップして毎朝咲きまくっている。正に盛花。最高十七輪で、ここまでくると些か壮観。
このままゆくと、来年には如何なるんだろう。
それでなくとも狭い庭なのだから。
それこそシュールな真紅花世界って趣になってしまうのだろうか。
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