アスリート・ファースト 平成=令和のアベノミクス的残影
早朝5時前、独特に微妙な曙光に暗い上空全体にうっすらと流れてゆく雲の向こう南天45度に満月が絶妙に端座していた。その右、兎陰の下方に少し距離をおいて小さく木星が輝いていた。他に星影もない早朝の空に、その二つだけ。
平成から令和に年号も変わり、来年は《 東京オリンピック 》ってことらしい。
けどこの、本来は福島=東電原発事件の被災者やらの復興に最優先的に回して当たり前の東京都の予算を、急に何を思いついたのか、当時の東京都知事・石原慎太郎が、予算ならちゃんとあるんだとぶち上げたのが発端。
そもそもが東電・福島原発の最受益者であり、むしろその故にごり押しして来た東京都、彼らにこそ多大の責任があるにもかかわらず、これで足れりというほどには支出もせず、あろうことか専ら東電に一切の責任をなすりつけ、まずあり得ようもない《 東京オリンピック 》をぶち上げ、注ぎ込んでしまった。
それも、いかにも連中( 都知事・石原=自民党 )らしく、金に物をいわせての誘致までやらかしてまで。
ところが、当時、そんな金に物をいわせるやり口って何処でもやってるんだとばかり、自民党近辺やスポーツ界・マスコミもむしろ得意顔だったのが、案の定、今年になってフランス当局にその違法性を問われはじめると、皆一応に知らぬ半兵衛を決め込む始末。 ニッポン=《 東京オリンピック 》勢力の恥知らずな違法性が明らかになっただけ。
福島(や東北 )の被災者支援・復興の予算を削ってまで、“ アスリート・ファースト”なんて掠め取った予算の再分配( ありていに云えば、貪ぼり )をぬけぬけとやってのけれるのが、そもそも昔から一貫しての前時代的封建主義・権威主義的権力主義と利権漁りの権化=ニッポン《 体協 》なのだろう。昨年あたりやたらマスコミで喧伝されたスポーツ界のパワハラ問題も、元々そんな体質の問題でしかなく、"アスリート・ファースト"ともどもの再分配問題でしかない。
かつてオリンピックの表彰台で、米国の黒人選手たちが黒い手袋をした拳を高々とあげ米国の黒人差別に対する抗議=“ブラック・パワー”を誇示したのを、米国権力が怒り、関係した選手たちを徹底的にパージした。オリンピック・スポーツに“政治を持ち込むな ! ”と。
ところが、その後、今度はその米国権力が、ソ連のアフガン侵攻に抗議とか称して、モスクワ・オリンピックを“ボイコット”し、他の国にもボイコットを強要し、多くの国々( 所謂西側先進国を中心に )がオリンピックのこれ以上ない政治利用に賛同し棄権する挙に出た。それはそのまま、“自由と平等”と真逆な“権力と金”の権化そのものでしかない米国と一心同体であることを、つまりオリンピック精神とやらを公然に踏みにじって見せたそれらの国々自体の正体をも証してしまった。( 尤も、そのソ連も報復としてその後の米国でのオリンピックをボイコットし、結局、“ 何処の国も ”って救いようの無い顛末が結果してしまった。)
つまり、いわゆる西側先進国って、そもそもがスポーツの世界的祭典=オリンピックになんて参加する資格すら持ち合わせてなかったのだ。それがそれ以降もぬけぬけと、厚顔無恥なんてものかわ、したり顔までして、それぞれの国で多額の予算を湯水のごとく浪費してまで参加しつづける始末。
だから、国際社会だとかパラリンピックだとか声高に騒いでみせても、所詮これ以上ないくらいのさもしいばかりの政治的経済的利権、つまり性根=商魂の大団円以上の何ものでもないってことだろう。
だから自民党半世紀支配なのだろうし、あれだけその危険性・経済的・社会的リスクを指弾され警鐘を受けて来たのにもかかわらず、そんな批判派を非科学的とか無知とか嘲笑してきた自民党・経済界の福島原発( あるいは他の原発 )ごり押しの論理的帰結=福島原発事件で、自民党や経済界・関係マスコミの誰一人として責任とることもなくしたり顔し被災地を廻って見せたりできるのだろう。
そんな中の、肝心なその責任取りだけはスルーして“反原発”を新たな御題目として掲げて廻っていられる小泉なんだろうが、しかし、かつて、この国の売国・亡国の輩総出演の観すらあったFテレビの朝の政治番組で、そんな原発批判に対する嘲笑・愚弄をさんざんやらかしていた張本人の一人が誰あろう石原慎太郎だった。
そもそもが、かつて自民党・鈴木都知事“三選”の際、“権力の亡者・老害”とばかり唾棄し嘲笑までしてみせた石原、都知事になるや空前絶後に“四選”までやらかした張本人。( 都民=有権者の大半が、そんな石原を四度も都知事に選んで見せた。)
その石原が、ぶちあげたのが、他ならぬ、“ 東京オリンピック ”だった。
正に、平成=令和って、売国・亡国行進曲の輝かしい軌跡って訳だ。
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