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2019年12月19日 (木)

令和の蠢動  海底探査船" たんさ "

 

 
 今朝ふと思い至ってレトロ岸壁に赴いてみると、果たして、薄っすらと朝靄でもかかっているのか、プレハブ・カスタムの向こうに妙な具合に何本もの黒い煙突を聳えさせた船舶が係留しているのが覗けた。
 近寄って見るにつれて、今まで見たこともない形をした、客船とはあきらかに異なる種類の、つまり作業船の類だとわかりはじめた。
 地上七、八階建てのビルに相当する高さで、先ず前方にその黒く細身の煙突が大小合わせて八基も連なっているのが意表をついた。船首に《 たんさ 》とだけひらがなで記してあって、まさか時節柄、逆読みの“サンタ”じゃあるまいなと訝ってしまった。
 しかし、妙に広く明るい操舵室ではあるものの、ごっつい船体、様々な設備が所せましと積載してあるのをみるにつけ、如何見ても“探査”の“たんさ”なのは了解でき、丁度カスタムのバリケードの向こうの岸壁のところで、何人かが作業をしているところだった。

 

 

 岸壁と船の上、唐突に船体側面から突き出た作業用のウイングにも白いヘルメットに作業着の乗組員たちも船体と岸壁の境目の、吊り下げられたロープの降りた一点に集中していた。後でそれが離岸のための、船体と岸壁の間のクッション材たる真っ黒く大きな俵型の防舷材引き上げ作業だったのが分かったが。
 大きな船の離接岸ってけっこう作業が大変なようで遅々として時間がかかるのは知っていたので、バリケート沿いに全体を眺め、カスタム岸壁の後方端から後部を確かめてみると、思った以上に幅が広かった。その上はヘリポートになっているようだったけど、船体自体は上部にワイヤーかなんかを通すリールがいっぱい横に並んでいた。てっきり、海底ケーブルを敷設する船と決め込んでしまった。以前、そんな、やっぱりごっつい船体の作業船がつい数か月前に停泊していたからだ。そのケーブル敷設船すら、両側に船体をこえて出っ張った作業用のウイングなんてなかったはず。

 

 
 ところが、家に戻ってネットで確かめてみると、海底の地質構造を立体的に調べる三次元物理探査船という何ともいかめしい名の探査船なのがわかった。後尾からエアガンという機器を流しそれが音波を発して、それとは別に、先述した上側に設えられたリールから海に長々と流されたケーブル(ストリーマーケーブル)のセンサーで海底やもっと下の地層にまで達した音波を受振し、そのデータを採取するという。
 要は、政府肝いりの業界と合同で行う海底資源開発の一環ってところのようだ。
 北海道側は近隣国との合同・共同開発なのが、南の沖縄近辺にはいろいろと様々な地下資源が眠っているようで独占的って皮算用らしい。
 本末転倒的な限りなく無駄を輩出し廃棄物の泰山富士山の連綿をごり押しし尽しての昨今の救いようの無い現況にもかかわらず、他惑星から海底の底まで、一向に反省することもなく私利私欲のためにのみ貪りつづけようとするとっくに破綻し尽した資本主義。
 グレタちゃんが唾棄してみせる由縁。

 

全長102メートル、幅40メートル、13782トン。

 

 

 

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