蓮華生のガラス張り祠堂 【 旅先の一枚 】
ネパール最古の仏教寺院といわれる首府カトマンドゥ―の小高い丘にあるスワヤンブナートSwayambhunathストゥーパを訪れた際、その周辺か何処かの寺院の中に祀られていたパドマサンバヴァの小さな祠堂。ギィー(ヤクの乳から作ったバター)の油煙に塗れた筐体とそのガラス戸が、如何にもチベット世界って感じが好い。
グル・リンポチェ=パドマサンバヴァ( 蓮華生大師 )は、パキスタン・スワート( 烏仗那国 )のダナコーシャ湖の蓮の華から生まれたという八世紀の伝説中の尊師(グル)で、彼の持つ凄い神通力の噂を知ったチベットのティソン・デツェン王に招聘され、チベットで最初のチベット仏教寺院サムイェー寺創建や、仏教典翻訳に係わったりしてチベット仏教の基礎を作った。
伝説では、阿弥陀仏の化身ともいわれ、人々のカルマ(業)の紅蓮の糸を断ち斬るべく、血塗れになってポア的斬刀を撃ち揮いつづける『 屍琳の神 』と畏怖されていたという。
チベットや西北インドのラダックには色々なパドマサンヴァバ像が祀られているけど、ラダックのへミス・ゴンパにある大きなパドマサンヴァバの原色の塑像は結構気に入っていた。
遠くから見るときめ細かな砂地の拡がりのようだけど、実際に訪れてみると石ころだらけの扇状地。黄土色の果てしない砂礫の丘陵と小高い山々。白雲の点々と浮かぶ蒼空。その中で突然、溶岩石が一気に固まったような地層剥き出しの丘の上に横たわったへミス・ゴンパは、それだけでも中々の観もの。
へミスのパドマサンヴァバ像の足元に、それを懸命に支えている羅漢風の髭面の男が気になって、若い僧に名前を尋ねると、トポッチェtoppocheと教えてくれた。
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