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2021年8月14日 (土)

百花斉放的撲克牌 トランプ Ⅱ

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 中国を旅していると、時折日本の昭和の路地裏の定番・駄菓子屋と同類の小店が子供相手の品々を店先に所狭しと並べてたりするのに遭遇したりして、つい面白そうなキッチュな小物を買ったりしたものだったけど、その中にトランプもあった。
 マッチ箱より一回り大きいくらいの孫悟空=西遊記のトランプやテレビでやっているらしい西遊記の実写画像の普通サイズのトランプなんか。
 中国のトランプの絵札ってどんなんだろうと好奇心に駆られあれこれ買ってみた。
 普通のトランプは、しかし、ジョーカー以外は、我々が使っているのと大差ない絵柄だったけど、変わり種トランプは色んな種類があるようだ。

 

 

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 中国ならではの毛沢東バッジと同様のキッチュ的産物としての毛沢東トランプも国内のネットで捜してようやく買った。文化大革命プロパガンダポスター風の絵柄が好い。けど、やっぱし、文革トランプ、つまり毛沢東や江青達四人組、周恩来、林彪、鄧小平達、文化大革命的権力闘争の当事者達の絵札トランプなんてのも悪くないと思うんだけど、江青ひとつとっても一向に詳らかにも判然とした評価すら覚束なく危うい闇影に蔽われたままの現状じゃ望むべくもない。
 香港なんかで出回っててもおかしくないんだけど、さすがに闇影に誰も踏み込めないのだろう。現在でも中国圏(台湾も)含めて以前としてかけひきが続いているようだし。確かに、厖大な犠牲者を出しているってのもあるんだろうが。

 

 

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 《 児童撲克 》

 

 ジョーカーの絵札には“美猴児童撲克”とある。
普通は美猴王と呼び、孫悟空を指す。
 猴は猿で、“ 孫悟空子供トランプ ”ってとこだけど、実際に記ためられているのは、現行中国字体=簡体字。簡体字はパソコンによって表示されないことも多いので簡体字は使わずに繁体字にしたが、トランプ=“撲克”は発音はPUKE、プーカ。ポーカーから来てるらしい。
 エースとジョーカーが悟空。
 中国じゃ、アニメや連環画では帽子を被っている図が多い。
 “ 大閙天宮 ”=悟空、天宮を大いに騒がす。京劇でもこの演目が定番。
 

 

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 《 楊門女将 》

 

文革前の1960年頃に、地方劇・楊劇の《 百歳掛帥 》改編して作られた京劇の演目。宋の時代に辺境の西夏が侵攻してきて宋軍の将軍・楊宗保が戦死し、その祖母や母、寡婦やら女将軍ばかりが決起し、西夏軍を排撃したという故事。
 総帥たる百歳の祖母がジョーカー、母親の柴郡主がキングの絵札になっている。
 中国は昔から女性だけの武装集団=娘子軍が時折歴史に登場し艶やかに彩ったりするのだけど、19世紀の欧米列強+清軍に抗した《 上海小刀會 》にも、周秀英( 十九歳で処刑される )率いる娘子軍がいて刀や弓矢で鉄砲・大砲の列強+清軍を度々撃破したという。最近だと、中国南部で海南島の蒋介石=国民党とつながった悪徳地主達と戦った紅色娘子軍が有名。こっちは農民の子女達の紅軍=赤軍。

 

 

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 《 紅色年代 》

 

 中国といえば、の定番だった毛沢東シリーズ。
 当方が中国を旅してた頃は、よく露店の毛沢東の紅いバッジや語録が所狭しと並べられ売られていたものだったけど、最近はどうなんだろうか。
 下側のスローガン“ 緊跟毛主席在大風大浪中前進 ”毛主席に従って怒濤の只中前進しよう !  もう、気分はすっかり文革世界、“ 紅色年代”ってとこなんだろう。

 

 

 “ 紅色年代 ”Red Generation。香港じゃ黒旗に“ 時代革命 ”らしいが、それはともかく、毛沢東に指導・扇動されて結果は惨憺たるものだったけど、それでも何とか十億人民の総力で、それなりに喰えるようになったのは僥倖と謂うべきか。魯迅や老舎が描いた底辺的俥夫達の時代から悲惨的民衆が曲りなりにでも家族そろって三食普通に食べられるようになると、それまで中国やその他の貧窮国を散々喰いものにしてきた嘗ての資本主義的列強国の少なからずの者達が、さっそく自分達の喰いブチが減ってしまうとばかりに不安と危機をあからさまに喧伝し始めた。
 その正体剥き出しの余りのさもしさに、暫し言う言葉を失ってしまったのがまだ記憶に新しい。

 

 

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 米国人って、他国のことには違法のかぎりを尽くしても干渉・介入してくるが、いざ自分達のことになるとしれ~っと知らぬ存ぜぬを決め込みたがるようで、今度のコロナ禍で、トランプ政権の真骨頂ともいうべき、コロナ禍死者60万人越えで、他の誰でもない自国の大統領・政府が鳴り物入りでやらかした政策(?)の成果以外の何ものでもない恐るべき数字にもかかわらず、その“ 60万人米国人殺害 ”でトランプ大統領・政府を一向に訴えようとしないって奇妙通り越して怪異というべき。
 性暴力やら他国の事件やなんかじゃ訴訟だ告発だと大騒ぎするわりには、そんなどうにも誤魔化しようもない自国民60万人死の現実的事実から、怖いくらいに器用に眼をそむけ、米英はじめアングロ同盟やその傀儡国家(ニッポンはその筆頭だろう)総動員しての一大中国バッシング。
 勿論、性暴力も人種差別も他国侵略もコロナ禍60万人死も、すべて神(イエス・キリスト=エホバ)が導いてくれた新大陸と称して侵略・略奪・強姦・大量虐殺の果てに打ち立てられた、それを明かすようにその血塗られ尽くした英雄・ジョージ・ワシントンが名誉の初代大統領って訳で、先住民達って現在でも辺境に押しやられ悶々とした年月を過ごしている真底の侵略主義・大量虐殺国家以外のなにものでもない。
 そんな米国の、トランプじゃないバイデンが、今度は絵に描いたような人(類)舐めな北京オリンピック・ボイコットを画策しているという。 
 

 

 《 ラーマ―ナヤ 》

 

 

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 カンボジアの変わり種トランプ。
 古代インドの一大叙事詩《 ラーマ―ナヤ 》を題材にしたものだけど、基本普通のトランプに絵札だけにラーマーヤナの登場人物の姿が描かれている。但し、カンボジアは、以前フランスの植民地だった関係か、 jack →valet 、queen→dame 、 king → roiの頭文字を冠している。尤も、一般には普通の英国スタイルのトランプが流布してるようだ。
 カンボジアも、隣国タイも、かつてはヒンドゥー教が支配的だったようで、アンコールワット遺跡でも分かる通り。ボルブドール遺跡のあるインドネシアにもイスラムが入ってくるまでは流布していたという。

 

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