« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »

2022年9月の2件の記事

2022年9月21日 (水)

山上徹也的テロリズム ( II )

 Abe-b  

 

 

 

 安倍晋三元総理を暗殺したといわれる山上徹也。
 ネット上でも喧しい陰謀論、藤原新也もそっちに傾いてるものの、メディア的趨勢というほどではない。
 2017年マレーシアのクアラルンプール国際空港での金正男暗殺事件の二人のアジアン娘のように、山上も某勢力に利用されたのだろうか。金正男事件の場合、二人組の娘は、純粋に騙され利用されたに過ぎないけれど、山上の場合は、確信犯的で、それとは趣きが随分と異なる。
 
 
 山上の2019年頃からのツィッタ―はネットでも見れ、生々しい彼の心情的様態ってのが了解できる。

 

 

 「 三人兄妹の内、兄は生後間もなく頭を開く手術を受けた。10歳ごろには手術で片目を失明した。障碍者かと言えば違うが、常に母の心は兄にあった。」

 

 

 「 オレも母子家庭だった。但し貧困ではない。むしろ裕福だった。婿養子ではないが後継ぎとして母と結婚した父を自殺まで追い込んだ母方の祖父のおかげで。」

 

 「 オレは作り物だった。父に愛されるため、母に愛されるため、祖父に愛されるため。病院のベッドでオレに助けを求める父を母の期待に応えて拒んだのはオレが4歳の時だったか。それから間もなく父は病院の屋上からから飛び降りた。オレは父を殺したのだ。」

 

 

 「 祖父にとってオレは何だったのか。出来損ないの父の息子か。オレは祖父に見捨てられない為に演じた。いや、母を殴る父の機嫌を損ねない事が始まりだったのか。」

 

 

 初めての子ということでもあろう母親の、とりわけ長男に対する固執って何処でも見られるもので、それが小児癌ってことで一層固着してしまっての、宗教への縋りなんだろう。( それ以前にも、彼女の実母が白血病で亡くなっていたり、実弟が交通事故でなくなっていたりの負の連鎖が既に彼女の心にトグロを巻いていた。)
 《 朝起会 》( 実践倫理宏正会 )→《 統一教会 》
 固着してしまったら、一般的に、傍が何を言っても容易に聞く耳もたないようだ。
 嫁の父親の会社勤めって、それだけで種々様々なストレスが想起され、その上、その土建業的実態に旦那は拮抗するものを覚えていたらしく一層の軋轢に苛いなまれ続けたのだろう。
 況や、その嫁が、幼子たちを省みることもなく宗教活動に血道をあげる盲動に、しがらみ着いてくる嫁の父親=社長や他の社員そして近所の住民達の視線を払いのけ払いのけしながらの日毎の夫・父親的所作に疲れ病んでしまった旦那=山上の父親。
 ( 母親=嫁の《 朝起会 》参加と旦那の酒浸りと彼女への暴力とは、どちらが先なのかは今一つはっきりしてない。)
 疲弊・絶望の果ての近くのマンションからの飛び下り自殺。
 いよいよ宗教的救いに執着・固着するようになった嫁=娘の盲動に、父親の指弾・諭しも意味もなく、その無力さに諦念すら覚えたのか包丁をすら翳しての最後の諭しも空しいばかり。
 子供達はずっと幾年もそんな親達の救いようのない暴力的軋轢葛藤を面前にし、怯えと束の間の平穏に安堵しそれを脅かされることへの不安と恐怖・・・DV(家庭内暴力)的トラウマの心性が蓄積・形成されてゆく。
 その上での、母親の統一教会への献金三昧。
 

 

 「 正直に言うと震災の時すらそう思った。肉親を失い生活基盤を失い病むのは同じでもこれだけ報道され共有され多くを語らずとも理解され支援される可能性がある。何て恵まれているのだろう、そう思った。」

 

 

 そんな山上、兄妹のための生命保険の取得を企図しての海上自衛隊入隊なのか、入隊してから思い至ったのか。
 それよりもっと以前だったか、自身の実家の自動車整備工場が倒産しかかっているのを苦にして、当時現役にもかかわらずその工場でも働いていたらしい年輩の自衛隊員が、工場の自動車の下敷きになる自殺を企んで失敗した生命保険詐取未遂事件があったのを思い出した。まさかその先達にヒントを得た訳でもあるまい。
 結局、山上も失敗したのだが、その10年後に、兄も自殺。
 正に、悲惨の極み。
 一家それぞれが悲惨を抱え込まされ嗚咽呻吟している。
 

 

 「 オレは事件を起こすべきだった。当時話題だったサカキバラのように。それしか救われる道はなかったのだとずっと思っている。」

 

 
 不条理的悲惨からの投企的飛躍。
 殆んど同世代の酒鬼薔薇聖斗にシンパシーを覚えたのだろう。
 巷間多分の器質的疾患性によって変容した酒鬼薔薇の反社会的意志に、自身の内側に呼応するものを覚えた山上は、復讐するは我にあり的な盲目的テロル衝動( =反社会的テロル )から、やがて造反有理的な反権力的テロルへと直走ることとなった。

 

 

 「 オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない。」

 

 

 これは上記のと同じ2019年のツィッタ―での言葉。
 安倍政権に何があっても・・・は、他の日のツィートで、安倍と統一教会を同等には捉えていないと言及しているものの、安倍自民党総理(当時)およびその政権と統一教会の癒着性の再確認であり、決して怒りのターゲットとして統一教会=安倍を俎上にのぼらせることを排除しない。むしろその両者の癒着性の象徴として総理大臣安倍を提示してみせている。

 

 

 このsilent hill 333のアカウント・ネームを冠した2019年に開始したツィッタ―以前に、別のアカウントで、既に安倍の暗殺を示唆していたという。
 巷では、安倍・元総理の生命を金科玉条のように尊び、その死を悼み、あげく国葬までの一大葬列を決め込んだのだけど、しかし、肝心の、山上の悲惨と無念のうちに自殺した父、兄に対して、彼等は同様に尊厳・哀悼の意を抱き表していたろうか。
 山上が、自身の兄妹のために自分の生命すら投げ出し保険金で救おうとした行為は、しかし、彼等自民党周辺のイデオロギー的バック・ホーン=儒教的脈絡でみたら、正に自己犠牲的精神のこれ以上にない発露ってところ。むしろ賞賛されて良いはずのものなんだけど。( さもしいばかりの自民党・保守近辺って、儒教的には、兄弟じゃなくして、親子の関係が本旨、とせせら笑いかねないのだろうが。)

 

 

 そもそも、山上の家族を悲惨の淵に陥れたのは、他でもない安倍・自民党・統一教会=WACLにもかかわらず。世界反共連盟WACLは、この列島だけじゃなく、南米・中米はじめ世界中で、多くの人々を悲惨の巷に叩き落してきた謀略組織。
 平等に、尊厳・哀悼の意を抱き・表していたら、ありえない安倍=誉褒、山上=毀貶的断罪であろう。

 

 

 例え、いずこかの勢力が、復讐するは我にあり→造反有理的テロルの念を抱懐しその実行を企図しようとした山上に、詐術あるいは協力・支援を以て接近した結果であれ、もしそんな第三の勢力が、本当に、介在していたとしても、していなかったった単独行であったとしても、山上にとっては、自らの本懐であったことには変わらぬはず。

 

 

 列島のアベノミクス的凋落を肯じない人々たちにとっては、一連の統一教会=世界反共連盟WACL的趨勢・推移は、到底認められぬシロモノ。
 何よりも安倍は、国葬を謀らんだ勢力が言う、多年総理の座にあった正に為政者であり政治の最高責任者であったって意味を、国葬推進派は、本当に理解しているのだろうか。山上をしてかかる行動に追いやった政治的責任の第一次的に負わねばならなかったのが、誰あろう元総理・安倍晋三( =政府自民党 )なのだから。
 山上が下獄し長期刑を余儀なくされるのに、安倍は国葬なんてあり得ないってのが、筋道ってもの。

 

 

 が、とっくに終わった国・ニッポンの国民が、丁度鈴木三選を老害と嘲笑し愚弄した石原慎太郎が、自分の時は三選どころか、四選までやらかしてしまうそれを満を持して選びあげた東京都民と同様、満を持して選びあげた自民党権力なのだから、誰憚ることなく強権発動で国葬ぐらいはやらかすだろう。オリンピックですら誰憚ることなくワイロで買った自民党国家( & 石原・東京都 )権力なんだから。
 その直走った先は・・・

 

 

2022年9月10日 (土)

山上徹也的テロリズム ( I )

Abe-a

 

 

 silent hill 333
 
 山上徹也のアカウント・ネームという。
 ネット世界じゃ、その神秘学的な意味・解釈に腐心の感があり、確かに元々山上自身がその手の観念・意味世界に親しんでいたようで、一層ネット・ユーザーたちの詮索を恣いままにしているのだろう。
 

 

 藤原新也が、音声だけの語りポット・キャストSPINEAR《 新東京漂流 》で、山上の安倍晋三元総理暗殺事件に二回ほど触れている。
 例によって、写真家としてのアプローチとして、ネット上に氾濫している奈良の演説会場での暗殺場面のビデオ、大抵は肝心の場面が見られないのだけど、彼はニューヨーク・ポストのウエブ・サイトですべて通しで見たようで、二発目の発射時、白煙漂う中、発射音の直前に、振り返った安倍のシャツの上部が一瞬はためいたのを、山上以外の何処か別の場所からの射撃の故とする陰謀論が巷に流布していたのか、しかし、写真家・新也は、否、あれは山上の銃口からの衝撃波に違いない、と推理してみせる。衝撃波は音速の五倍のスピード、と。

 

 

 確かに、山上の黒仕様の水平二連のハンド・メイド銃、巷ではショット・ガンと呼ばれているけど、かつて幕末、長州砲台を叩き潰さんと欧州連合艦隊が繰り広げた砲撃延々の際の関門海峡を埋め尽くした朦々たる白煙を彷彿させるような、最初の一発目の射撃で辺り一面白煙世界にしてしまった物凄さには驚かされるが、その銃声というより轟音に近い爆音は、確かに、強烈な衝撃波を起こし得たろう。
 その映像を見た限り、やはり、振り向きざまの、背後からの射撃で、すぐ昏倒するのじゃなく、立っていた台座から自力で降り、いかにも何処か被弾したように身体を丸めしゃがみこみ、うずくまった。他の角度からの鋭いライフルの一撃を喰らったような動作は見られなかった。
 尤も、それは、山上と同じ方角の、もっと背後の建物の屋上あたりから狙撃した可能性を、必ずしも排除するものでもない。

 

 

 ある動画じゃ、当時からさんざん罵られていた警備の連中が、二発目が発射される時には、もう安倍の背後、つまり山上の前に走り込み、一人は黒い防弾鉄板なのだろう鞄を掲げ阻止しようとさえしていたのには驚いてしまった。マスコミがその防弾鞄をすら使っていないのを指弾していたからだ。
 ともかく、一応は、その防弾鞄は掲げられていた。只、走り込んできての掲げ故に、銃弾阻止するには些か位置が高過ぎたように見える。実際の位置関係が分からないので、それ以上は言及できないが。

 

 

 只、もしその警備関係者が、安倍と山上の直線状、あるいはそれに近い位置に立っていたとすれば、山上の撃った弾丸は、先ず、安倍よりも先に彼にヒットしているはず。距離も安倍よりも間近なのだからその衝撃度も強く、真っ先に斃れているのが理。しかし、彼はそんな素振りもみせず、路面につっ伏した安倍の方へ駆け寄って行った。同じ見解は、早い時期にネット上でも既に見られていたようだ。

 

 

 防弾鞄を持っているってことは当然にスーツの内側には防弾チョッキも着けているのだろうけど、パチンコ玉風なら通常の弾丸ほどに貫通性能はないのか、それとももっと威力があるのか、無知な当方には分かりかねるが、それらしき衝撃を受けているようには全く見えない。
 下手すると、その警備関係者は、慌てて駆け込んできてので、当の安倍の居場所も確認できているとは思えず、安倍の実際の位置からずれての鞄翳しだったのかも知れない。

 

 そもそもこの事件、誰しもそれぞれの思量するところで奇異感を覚えるようで、確かに最初からあらゆる点で不可解なことが多い。
 何よりも、容疑者とされた山上が使用した自作水平二連銃、マスコミはじめネットでもずっとショット・ガンと呼び、一つのパイプ( 銃身 )に六発の弾が装填され、二連で計十二発の弾丸が安倍に向けられて発射したことになっている。
 しかし、散弾銃・ショットガンって、弾は真っすぐであっても円錐形に拡がってゆくはず。本物の散弾銃と山上銃では、その拡がり様が異なるのかも知れないが、結果、二発目の際は、それなりに緊密に、主に警備関係者であろうが、山上の前に立ち塞がっていたはずが、壇上に立っていた安倍一人だけが被弾。
 普通の拳銃やらライフルならいざ知らず、散弾銃で、近くに居た者が誰一人被弾してないってのが不可思議。別途スナイパー説が跋扈する由縁。

 

 

 公認説的解釈だと、一発目は恐らく安倍の頭上を掠めていき( しかし、演説台上の安倍にそんな素振りは認められない。頭上に六発の弾丸が掠めていったらそれなりのリアクションがあってもおかしくはない。ひょっとして、反動が強過ぎ、銃口が跳ねあがって安倍の遙か頭上に飛んでいった? )、二発目で、銃口をやや低めに構え銃撃。それでも、意識的であれ半意識的であれ、周辺人を巻き込むことを極力避けようとして、あえて安倍の上半身に狙いを定めた・・・
 もし確実に安倍を屠ることを意念していたのなら、周辺人のことなど眼中にすることもなく、乾坤一擲、ためらうことなく腹部を狙ったに違いない。
 勿論、実際には、腹部を狙ったとしても、見るからにごっつい横広な形状は、どうにも銃身を制御しづらく、やはり安倍の上半身めがけて銃弾が飛んでいったのだろう。

 

 

 これは事件の初期から抱いていた疑問だけど、山上手製の水平二連のいわばパイプ銃、巷では散弾銃と呼ばれてて、パチンコ玉風の弾丸六発が左右それぞれの銃身の奥に充填されているってことになっている。ネットなんかに掲載されているその銃身図の殆んどに、六発の弾丸を仕込んだ丸いカプセルが描かれているんだけど、これって一体どんな材質のカプセルなんだろう? 
 山上は使用済みの薬莢を購入してたというので、てっきりよく見られる赤く太いショット・シェル( 弾薬 )と思い込んでたら、ボール状のカプセルが大抵図示されているので面喰ってしまった。どんなショット・シェルを使用したのか定かじゃないので、便宜的にそう描いたのかも知れない、と勝手に言い聞かせてみたものの。
 パチンコ玉より一回り小さいくらいの散弾って、鹿や猪なんかの大型動物がターゲットのバックショット(BUCKSHOT)クラスってことらしい。

 

 

 だが、それにしても、計十二発も飛んでいったパチンコ玉風散弾、安倍の身体から一体何時になったら発見されるのだろう。否、もうとっくに荼毘にふされて死灰と化してしまった。なら、死灰の中なら、むしろよけい見つけ易いはずが、果たしてそんなニュースあったのだろうか。胡乱な当方が知らないだけなのか。
 況や、比較的見つかり易い、演説会場周辺のはずが、飛散した残りの弾丸の発見が杳として進んでいないときたひにゃ・・・やはり陰謀論が沸き起こる由縁。
 

 

« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »

2026年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

フォト

  • フォト蔵

昆明・旧市街

逍遙遊片

  • 20070702100005
    三千世界の逍遙遊片
本コンテンツをご覧になるには、Flash Playerプラグインが必要です。FlashのWebサイトよりインストールしてください。

上海の弁護士・公認会計士・税理士