山上徹也的テロリズム ( I )
silent hill 333
山上徹也のアカウント・ネームという。
ネット世界じゃ、その神秘学的な意味・解釈に腐心の感があり、確かに元々山上自身がその手の観念・意味世界に親しんでいたようで、一層ネット・ユーザーたちの詮索を恣いままにしているのだろう。
藤原新也が、音声だけの語りポット・キャストSPINEAR《 新東京漂流 》で、山上の安倍晋三元総理暗殺事件に二回ほど触れている。
例によって、写真家としてのアプローチとして、ネット上に氾濫している奈良の演説会場での暗殺場面のビデオ、大抵は肝心の場面が見られないのだけど、彼はニューヨーク・ポストのウエブ・サイトですべて通しで見たようで、二発目の発射時、白煙漂う中、発射音の直前に、振り返った安倍のシャツの上部が一瞬はためいたのを、山上以外の何処か別の場所からの射撃の故とする陰謀論が巷に流布していたのか、しかし、写真家・新也は、否、あれは山上の銃口からの衝撃波に違いない、と推理してみせる。衝撃波は音速の五倍のスピード、と。
確かに、山上の黒仕様の水平二連のハンド・メイド銃、巷ではショット・ガンと呼ばれているけど、かつて幕末、長州砲台を叩き潰さんと欧州連合艦隊が繰り広げた砲撃延々の際の関門海峡を埋め尽くした朦々たる白煙を彷彿させるような、最初の一発目の射撃で辺り一面白煙世界にしてしまった物凄さには驚かされるが、その銃声というより轟音に近い爆音は、確かに、強烈な衝撃波を起こし得たろう。
その映像を見た限り、やはり、振り向きざまの、背後からの射撃で、すぐ昏倒するのじゃなく、立っていた台座から自力で降り、いかにも何処か被弾したように身体を丸めしゃがみこみ、うずくまった。他の角度からの鋭いライフルの一撃を喰らったような動作は見られなかった。
尤も、それは、山上と同じ方角の、もっと背後の建物の屋上あたりから狙撃した可能性を、必ずしも排除するものでもない。
ある動画じゃ、当時からさんざん罵られていた警備の連中が、二発目が発射される時には、もう安倍の背後、つまり山上の前に走り込み、一人は黒い防弾鉄板なのだろう鞄を掲げ阻止しようとさえしていたのには驚いてしまった。マスコミがその防弾鞄をすら使っていないのを指弾していたからだ。
ともかく、一応は、その防弾鞄は掲げられていた。只、走り込んできての掲げ故に、銃弾阻止するには些か位置が高過ぎたように見える。実際の位置関係が分からないので、それ以上は言及できないが。
只、もしその警備関係者が、安倍と山上の直線状、あるいはそれに近い位置に立っていたとすれば、山上の撃った弾丸は、先ず、安倍よりも先に彼にヒットしているはず。距離も安倍よりも間近なのだからその衝撃度も強く、真っ先に斃れているのが理。しかし、彼はそんな素振りもみせず、路面につっ伏した安倍の方へ駆け寄って行った。同じ見解は、早い時期にネット上でも既に見られていたようだ。
防弾鞄を持っているってことは当然にスーツの内側には防弾チョッキも着けているのだろうけど、パチンコ玉風なら通常の弾丸ほどに貫通性能はないのか、それとももっと威力があるのか、無知な当方には分かりかねるが、それらしき衝撃を受けているようには全く見えない。
下手すると、その警備関係者は、慌てて駆け込んできてので、当の安倍の居場所も確認できているとは思えず、安倍の実際の位置からずれての鞄翳しだったのかも知れない。
そもそもこの事件、誰しもそれぞれの思量するところで奇異感を覚えるようで、確かに最初からあらゆる点で不可解なことが多い。
何よりも、容疑者とされた山上が使用した自作水平二連銃、マスコミはじめネットでもずっとショット・ガンと呼び、一つのパイプ( 銃身 )に六発の弾が装填され、二連で計十二発の弾丸が安倍に向けられて発射したことになっている。
しかし、散弾銃・ショットガンって、弾は真っすぐであっても円錐形に拡がってゆくはず。本物の散弾銃と山上銃では、その拡がり様が異なるのかも知れないが、結果、二発目の際は、それなりに緊密に、主に警備関係者であろうが、山上の前に立ち塞がっていたはずが、壇上に立っていた安倍一人だけが被弾。
普通の拳銃やらライフルならいざ知らず、散弾銃で、近くに居た者が誰一人被弾してないってのが不可思議。別途スナイパー説が跋扈する由縁。
公認説的解釈だと、一発目は恐らく安倍の頭上を掠めていき( しかし、演説台上の安倍にそんな素振りは認められない。頭上に六発の弾丸が掠めていったらそれなりのリアクションがあってもおかしくはない。ひょっとして、反動が強過ぎ、銃口が跳ねあがって安倍の遙か頭上に飛んでいった? )、二発目で、銃口をやや低めに構え銃撃。それでも、意識的であれ半意識的であれ、周辺人を巻き込むことを極力避けようとして、あえて安倍の上半身に狙いを定めた・・・
もし確実に安倍を屠ることを意念していたのなら、周辺人のことなど眼中にすることもなく、乾坤一擲、ためらうことなく腹部を狙ったに違いない。
勿論、実際には、腹部を狙ったとしても、見るからにごっつい横広な形状は、どうにも銃身を制御しづらく、やはり安倍の上半身めがけて銃弾が飛んでいったのだろう。
これは事件の初期から抱いていた疑問だけど、山上手製の水平二連のいわばパイプ銃、巷では散弾銃と呼ばれてて、パチンコ玉風の弾丸六発が左右それぞれの銃身の奥に充填されているってことになっている。ネットなんかに掲載されているその銃身図の殆んどに、六発の弾丸を仕込んだ丸いカプセルが描かれているんだけど、これって一体どんな材質のカプセルなんだろう?
山上は使用済みの薬莢を購入してたというので、てっきりよく見られる赤く太いショット・シェル( 弾薬 )と思い込んでたら、ボール状のカプセルが大抵図示されているので面喰ってしまった。どんなショット・シェルを使用したのか定かじゃないので、便宜的にそう描いたのかも知れない、と勝手に言い聞かせてみたものの。
パチンコ玉より一回り小さいくらいの散弾って、鹿や猪なんかの大型動物がターゲットのバックショット(BUCKSHOT)クラスってことらしい。
だが、それにしても、計十二発も飛んでいったパチンコ玉風散弾、安倍の身体から一体何時になったら発見されるのだろう。否、もうとっくに荼毘にふされて死灰と化してしまった。なら、死灰の中なら、むしろよけい見つけ易いはずが、果たしてそんなニュースあったのだろうか。胡乱な当方が知らないだけなのか。
況や、比較的見つかり易い、演説会場周辺のはずが、飛散した残りの弾丸の発見が杳として進んでいないときたひにゃ・・・やはり陰謀論が沸き起こる由縁。
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