旅先のバッジ ( インド編 )
ガンガー( ガンジス河 )河畔の古都バナラシ、首都・ニューデリー、そして旧英国植民地の拠点=カルカッタ( コルカタ )、そしてラジャスターン沙漠の聖地プシュカル、当方がインドで長居した街々だけど、最短その三都市だけってこともあった。
バック・パッカー達にとって、やっぱりインド行の白眉は悠久のガンガー( ガンジス河 )バナラシだろう。確かに、インドは何処を撮っても絵になるところで、インド中から集まったインド人巡礼達がガンガー河畔に蝟集し沐浴する姿は、日がな一日階段の石段に腰かけ眺めていても飽きない。そのガンガー河畔の沐浴所( ガート )の石段に坐っている外人客を狙ってか、色んな物売達が現れる。そんな中に、ヒンドゥー教の神々のバッジ売りがいる。ともかく安価なんでついあれこれ買ってしまって結構溜まってた。当時はまだ人に珍しがられ、やってしまって大部減ってしまった。
バナラシならシヴァだけど、今回は小さな女神像、刻印がないので定かじゃない。川面と白象が背後に描かれてるのからして、シヴァの伴侶・女神パールバッティだろうか。ガンガー女神ってのも居るらしいのでそれかも知れないけど、白象はシヴァの定番らしく、やっぱしパールバッティかも。虎に乗ったドルガ-女神もエキゾチックで好きなんだけど、パールバティの変身ともいわれているらしい。
グリーン地に銀色の、イランの国章にも似たシンボル=カンダが配された丸バッジは、ニューデリーだと思うが、ひょっとしてアムリートサルで買ったのかも知れない。
ニューデリーは、本当は旧市街の方が面白そうだが、駅からはけっこう面倒感があって、真ん前のパハール・ガンディの安宿に泊まってた。古都バナラシもそうだったが、このパハール・ガンジも細路が縦横に走っていて、土産物屋やハンディークラフト屋、安宿等が狭くて仄暗い路地奥にも並んでいたりする。
シーク教の本拠地アムリートサルに近い場所柄、シーク教のバッジや絵ハガキなんかも売っていて、頻く泊まっていたグリーン・ゲストハウスの経営者もシーク教徒で、ターバンを巻いていつもテレビで衛星放送のプロレスを観ていたのを思い出す。
尤も、デリーにはシーク教徒はごく少数で、アムリートサルのある隣州パンジャブは半数近くがシーク教徒。シーク教徒全体数は、世界の宗教中、仏教に次いで五番目数千万人という。
かつて本拠地アムリートサルの人民寺院でのインド国軍との衝突で多くの犠牲者を出し、その恨みを買って時のインディラ・ガンジー首相がシーク教徒に暗殺された事件もあったけど、普段は温厚らしく、成人のシーク教徒は顎髭を伸ばしターバンを巻き、さすがに一部だけど剣キルパーン( 長剣・短剣 )を身につけている男も居る。
腰に長剣をぶら下げている民族って、シーク以外には当方が実際に見知っているのは、チベットのカム族、イエメン( 南部ではあまり見なかった )。チベットやイエメンの帯刀はあくまで男らしさの象徴のような代物に過ぎないけど、シークの場合は宗教的戒律にかかわる謂わば義務的なものらしく、海外で商売するシークも多いようで、その国々でトラブルになっているようだ。実際はインドでも、ふだん帯刀しているシークって、商売人やオートリキシャの運転手なんかでもそれ程居る訳じゃない。
帯刀は時のインド権力によって殺害を含む弾圧を受け続けてきた歴史的教訓からっての武装化の遺物ってところのようだ。
そういえば、インド独立運動の雄・バガット・シンもシークだった。社会主義者だったのもあってか、途中でシーク教から離脱した。非暴力直接行動のガンジーの対極の英国植民地主義に対するテロル等の暴力的直接行動で独立運動のもう一つの一翼を担った。映画が何度も作られている現在でも英雄の一人。
それにしても、あれだけの暴圧と搾取に遭いながら、現在でも、旧宗主国の英国の主宰する英連邦、所謂コモンウェルスの一員で、分離独立したパキスタンと一緒にインドはありつづけているのだろうか。経済力的にはもうとっくに凌駕しているのだろうに。因みに、英連邦って現在参加国って56ヵ国にも上っているという。
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